和装の浪曲師が大阪NGKで「前世」告白→なんと『電波少年』ケイコ先生だった　春野恵子が登場

　浪曲師・京山幸枝若（70）の人間国宝認定（重要無形文化財の保持者）記念公演が2月28日、大阪・なんばグランド花月（NGK）で行われ、吉本興業史上初・浪曲師としても初の晴れの日に、豪華出演者がそろった。出演者の中には、弟子の京山幸太、京山幸乃のほか、春野恵子の姿もあった。

【写真】豪華すぎ…！重鎮が並んだ京山幸枝若「人間国宝認定」記念公演

　幕間のトークでは、和装の幸乃・春野コンビが客席を盛り上げた。春野は「前世」があると言い、かつて自身が、『進ぬ！電波少年』「電波少年的東大一直線」企画で、坂本ちゃんを指導した東大卒の家庭教師・ケイコ先生だったと明かした。その後、浪曲の道に進み、「春野恵子」を名乗っている。貴重なNGK登場となった。

　浪曲は、落語（語る）、講談（読む）に対し、節（節）や啖呵（たんか）を聞かせる、物語り芸。浪花節（なにわぶし）ともいう。曲師の弾く三味線を伴奏として、心情・場面を際出せ、アドリブ的要素も交えながら、1人で語る。江戸末期に関西で興り、東京にも伝わった。

　幸枝若の人間国宝認定で浪曲に注目が集まっており、NGKでも異例の公演。弟子の幸太は「ギャルサー」を題材に、パラパラのダンスやセーラー服集団が登場する浪曲を披露。幸枝若は「若手にとってチャンス」と言い、腕を磨けば「こんなにボロい商売はない（笑）」とボケていた。

　このほか、西川きよし、月亭八方、桂小文枝、ザ・ぼんち（里見まさと、ぼんちおさむ）、西川のりお・上方よしお、さらに吉本新喜劇では、池乃めだか、やなぎ浩二、島田一の介、末成映薫、浅香あき恵ら、そうそうたる顔ぶれがそろった。