みのもんた(昭和44年11月撮影) (C)文化放送 タレントでフリーアナウンサーのみのもんたさん(本名:御法川法男)が1日未明に亡くなった。80歳。これを受け、みのさんがキャリアをスタートさせた文化放送の代表取締役社長・齋藤清人氏が追悼コメントを寄せた。また、同社は「みのもんたさんは、文化放送『セイ!ヤング』の初代DJほか、ラジオリスナーの記憶に残る名番組、そしてエンターテインメントの歴史に多大な影響を残されました。謹んで みのもんたさんのご冥福をお祈り申し上げます」と追悼した。
【集合写真】「お元気そうで何よりです」79歳・生前のみのもんたさん近影 齋藤社長は「みのもんた様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみを申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。みのさんの話をもっと聞きたかった、みのさんともっと話をしたかった。残念、悔しい。みのさん、懐かしい方と会いましたか。どうぞゆっくり一杯飲(や)って下さいませ」と別れを惜しんだ。
みのもんたさんは東京都出身で、1967年に文化放送に入社し、1979年に退社。その後は、テレビにも活躍の場を広げ、日本テレビ『午後は○○おもいッきりテレビ』や、TBS『みのもんたの朝ズバッ!』で人気を博していた。
2006年には「1週間で最も多く生番組に出演する司会者」としてギネス記録認定されていた。
2018年ごろにパーキンソン病と診断され、レギュラー出演していた読売テレビ・日本テレビ系バラエティー『秘密のケンミンSHOW』を2020年に降板し、その後は仕事を控えていた。
文化放送は今回の訃報で経歴を報告。「文化放送では、72回目の開局記念日となった昨年3月31日に、パーソナリティに落合恵子さん、みのもんたさんを迎えて『セイ!ヤング 55周年特別番組』を放送しました。この番組が文化放送でのみのもんたさん最後の出演となりました」と説明。
「番組は2部制で、前半(午前10時00分〜11時40分)のパーソナリティを務めるのはレモンちゃんの愛称で親しまれ、その言葉選びの美しさと艶のある声でリスナーを魅了した落合恵子さん。そして後半(午後12時00分〜12時40分)を、『セイ!ヤング』の初代DJで、その軽妙な語り口で当時の青年たちの心を掴んだみのもんたさんがお送りしました」と伝えた。
【文化放送 『セイ!ヤング』について】
1969年6月〜1981年9月に放送された文化放送の深夜番組。パーソナリティのトークとリスナー葉書、リクエスト音楽によって構成。土居まさる、みのもんた、橋本テツヤ、落合恵子、吉田照美といった歴代の文化放送人気アナウンサーを筆頭に人気アイドルやミュージシャンを起用するなど、バラエティ豊かなパーソナリティ陣を擁し、同時間帯に放送した『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)、『パック・イン・ミュージック』(TBSラジオ)と並び深夜放送の全盛期を支え「深夜放送 御三家」と呼ばれた。