Amazonが新AIアシスタント「Alexa+」を発表/MicrosoftがCopilotユーザーに「Think Deeper」と「Voice」の無料提供を開始

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2025年03月02日 06:11  ITmedia PC USER

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Amazonが生成AIを搭載した次世代アシスタント「Alexa+」を発表した

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、2月23日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!


【その他の画像】


●Amazonが新AIアシスタント「Alexa+」を発表


 Amazonは2月26日(米国時間)、生成AIを搭載した次世代アシスタント「Alexa+」を発表した。


 今後、数週間以内に米国で早期アクセスの展開を開始する。Alexa+の利用には月額19.99ドルが必要だが、Amazon Prime会員は無料で利用できる。早期アクセス期間中は、Echo Show 8/10/15/21のデバイス所有者を優先するという。


 Alexa+は既存のAlexaと同様にスマートホームの管理を行える他、他の生成AIサービスのようにさまざまなタスクの実行に対応する。また、高度なパーソナライズ機能も提供され、Amazonで何を購入したか、何を聞いたか、どの動画を視聴したかといった情報を回答に活用する。この他、重要な日付や家族の食事の好みなどを覚えておくように依頼でき、レストランの予約を行う際に、その情報を基にして提案するといったことも可能だ。


●MicrosoftがCopilotユーザーに「Think Deeper」と「Voice」の無料提供を開始


 Microsoftは2月25日(米国時間)、全てのCopilotユーザーに「Voice」と「Think Deeper」を無料かつ無制限で提供すると発表した。


 Copilot Voiceは、ChatGPTの「Advanced Voice Mode」(高度な音声モード)に似た音声機能で、40以上の言語で自然言語によるCopilotとのコミュニケーションを行える。


 Think Deeperは、より複雑な質問にも推論して回答できる機能で、どちらも2024年10月に発表され、有料プラン向けに提供されていたものだ。


 Microsoftは、VoiceとThink Deeperを皮切りに、できるだけ多くの人々に高度な機能への無制限アクセスを提供できるよう、全力で取り組んでいるという。ただし、需要が集中する期間や、セキュリティ上の懸念、不正使用、その他のCopilotの利用規約違反が検出された場合は、遅延や中断が発生する場合があるという。


●ArmがArmv9ベースの新CPU「Cortex-A320」を発表


 Armは2月26日(現地時間)、Armv9アーキテクチャベースのCPU「Cortex-A320」を発表した。


 Armv9.2-Aに基づくAArch64CPUアーキテクチャベースの新CPUで、Cortex-A520と比較して狭いフェッチやデコードデータパス、高密度バンクのL1キャッシュ、整数レジスタファイルなどが最適化されている。これらによって、50%以上の効率向上を実現したという。


 また、Armv9で強化されたNEONとSVE2を統合することで、INT8演算(一般行列乗算、GEMM)で測定した場合、Cortex-A35と比較してML処理が10倍も向上しているという。


 高い面積効率とエネルギー効率と相まって、Cortex-A320は全てのArm Cortex-A CPUの中で、機械学習アプリケーションにおいて最も効率的なコアになったとしている。


●MicrosoftがWindows 11/10の2月度非セキュリティプレビュー更新プログラムを公開


 Microsoftは2月25日(現地時間)、Windows 11向けに2025年2月度の非セキュリティプレビュー更新プログラムをリリースした。Windows 11のバージョン24H2向けが「KB5052093」、23H2および22H2向けが「KB5052094」、Windows 10のバージョン 22H2向けが「KB5052077」となる。


 Windows 11のバージョン24H2では、以下の機能が追加されている。


・タスクバーのジャンプリストから直接ファイルを共有できるようになった。ジャンプリストがあるアプリを右クリックすると表示される


・Windowsスポットライトが見つけやすくなった。アイコンの色と背景が変更され、アイコンはデスクトップ右下領域に表示される


・ロック画面で「いいね!」ボタンをクリックしたときに、ロック画面上の画像の詳細を簡単に知ることができるようになる


・エクスプローラーのアドレスバーにある「バックアップの開始」リマインダーをスヌーズまたはオフにできるようになった


●「Parallels Desktop for Mac」で複数のゼロデイ脆弱(ぜいじゃく)性を発見


 独立研究者のミッキー・ジン氏は2月20日、MacでWindows環境を構築できる仮想マシンアプリ「Parallels Desktop for Mac」に、複数のゼロデイ脆弱(ぜいじゃく)性があるとの情報を公開した。


 Parallels Desktopには、2024年にインストーラーの信頼性を悪用し、ローカル権限を昇格できる脆弱性「CVE-2024-34331」が報告されていた。この脆弱性は修正プログラムにより修正されたが、ミッキー氏はこの修正を簡単に回避できる2つの異なる方法を発見したという。


 どちらの回避策もTrend MicroのZero Day Initiative(ZDI)およびParallelsに個別に報告したものの、7カ月以上放置されているため、やむを得ず攻撃手法を公開したという。


 なお、2つの手法のうち1つは、YouTubeでデモ動画が公開されている。


●Googleが「ChromeOS M133」をリリース


 Googleは2月22日、ChromeOSの最新安定板「ChromeOS M133」をリリースした。数日に渡り、段階的に展開する。


 本バージョンでは、以下の様な改善が行われている。


・ChromeOSのバウンスキー:手先が不自由だったり震えなどの問題がある人でもPCを使いやすくするためのアクセシビリティー機能。短期間でのキー入力の繰り返しを無視するようになる。間隔はカスタマイズが可能


・強化されたウエルカムツアー:デバイスのセットアップ直後にウエルカムツアーが表示されるようになる


・スクリーンキャストの言語アップデート:スクリーンキャストで50以上の言語をサポート(日本語は対応済み)


・Bluetoothマイク 超解像度の切り替えスイッチ:Bluetoothマイクの超解像度を制御するトグルスイッチをオーディオ設定ページに追加



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