『エミリア・ペレス』(3月28日公開)(C)2024 PAGE 114 - WHY NOT PRODUCTIONS - PATHE FILMS - FRANCE 2 CINEMA COPYRIGHT PHOTO:Shanna Besson 現地時間3月2日(日本時間3日)に授賞式を控える「第97回アカデミー賞」で、12部門13ノミネートを果たし、候補作品の中で、最多ノミネートを獲得した『エミリア・ペレス』(3月28日公開)。非英語映画として、『グリーン・デスティニー』 、『ROMA/ローマ』の10部門ノミネートを更新し、“非英語映画歴代最多ノミネート”としてもその名を刻むことになった。
【動画】『エミリア・ペレス』予告編 作品賞をはじめ、監督賞(ジャック・オーディアール)、主演女優賞(カルラ・ソフィア・ガスコン)、助演女優賞(ゾーイ・サルダナ)、脚色賞、編集賞、撮影賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、音響賞、作曲賞、歌曲賞(「El Mal」、「Mi Camino」)、国際長編映画賞にノミネートされている。
■ストーリー
メキシコの麻薬王マニタスから「女性としての新たな人生を用意してほしい」という極秘の依頼を受けた弁護士リタ。完璧な計画により、マニタスは姿を消すことに成功。数年後、イギリスに移住し新生活を送るリタの前に現れたのは、新しい存在として生きるエミリア・ペレスだった。過去と現在、罪と救済、愛と憎しみが交錯する中、運命は思わぬ方向へと大きく動き出す――。
■異色のミュージカル・エンターテインメント
主演は、トランスジェンダーの俳優として史上初のアカデミー賞主演女優賞受賞が期待されているカルラ・ソフィア・ガスコン。マーベル・スタジオの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズで知られるゾーイ・サルダナが、本作では弁護士リタを演じ、ゴールデングローブ賞で助演女優賞を初受賞。オスカー獲得も有力視されている。
さらに、全米の若者から絶大な人気を誇るセレーナ・ゴメス、国際的に活躍するメキシコ出身のアドリアーナ・パスを加えた、4人の圧巻の演技は、「第77回カンヌ国際映画祭」を沸かせ、女優賞を受賞。審査員長を務めた『バービー』のグレタ・ガーウィグ監督は、「4人はそれぞれが秀でていたが、 一緒になると超越していた」と絶賛した。
監督と脚本を手掛けたのは、『ディーパンの闘い』でカンヌ映画祭パルムドール、『ゴールデン・リバー』でベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞するなど世界で高く評価されているフランスの名匠ジャック・オーディアール。72歳のベテラン監督とは思えない瑞々しい感性で新境地を切り開き、破天荒なストーリーを圧巻のミュージカル・エンターテインメントへと昇華させた。
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