ショーン・ベイカー Photo by Kevin Winter/Getty Images第97回アカデミー賞授賞式が3月3日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『ANORA アノーラ』のショーン・ベイカーが監督賞を初受賞した。
ニューヨークのストリップクラブで働くロシア系アメリカ人のアノーラ(マイキー・マディソン)が、ロシア人御曹司(マーク・エイデルシュテイン)との7日間の契約恋愛を通じて、真の愛を見つける現代のアンチ・シンデレラストーリーとも呼ぶべき本作。
ショーン・ベイカー監督は、トランスジェンダーのセックスワーカー2人を主人公に、3台のiPhoneのみで撮影した『タンジェリン』が話題を呼び、貧困層の人々を6歳の少女の視点から描いた『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』では、ウィレム・デフォーが第90回アカデミー助演男優賞にノミネートされた。ほぼ全作品で、製作、監督、脚本、撮影、編集を兼ねており、今回は監督賞初ノミネートにして、初受賞を果たした。
受賞コメント
ここには映画を愛する人が集っています。
劇場で映画を観ること、ともに笑い、ともに泣き、そしてともに感情を共有します。
いまはインディペンデント系の映画作品が非常に苦労しています。
皆さま、いまこそ映画館に足を運んでほしいと思います。
ぜひ保護者のみなさんも子供たちを映画館に連れて行ってください。
次勢代の映画の愛好者をつくることが非常に重要です。
『ANORA アノーラ』は全国にて公開中。
(シネマカフェ編集部)