27年大河ドラマ『逆賊の幕臣』主演は松坂桃李 起用理由を統括Pが告白「品格、知性、安心感、演技力…」

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2025年03月03日 14:07  ORICON NEWS

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2027年に放送予定の大河ドラマ(第66作)『逆賊の幕臣』の主演を務める松坂桃李 (C)ORICON NewS inc.
 NHKは3日、2027年に放送予定の大河ドラマ(第66作)が『逆賊の幕臣』に決まったと発表した。主演は俳優の松坂桃李が務め、脚本は安達奈緒子氏が担当。勝海舟のライバルと言われた小栗上野介忠順の活躍を描く。制作統括を務める勝田夏子氏が、松坂の起用理由を話した。

【写真】ガッツポーズ!主演決定で満面の笑みを浮かべる松坂桃李

 大河ドラマ初主演となる松坂は同日、NHK局内で行われた「制作・主演発表会見」に出席。「大変緊張しております」と背筋を伸ばし、「自分がまさか大河ドラマの主演をやらせていただく日がくるなんで微塵もおもっていませんで、この話を聞いたときに本当にびっくりしました。すべての引き出しを開けて、注ぎ込み、30代最後の作品にしようと思います」と意気込んだ。

 制作統括を務める勝田氏は「松坂さんとはデビュー当時の『梅ちゃん先生』(2012年)という朝ドラ、初めて出ていただいた大河ドラマの『軍師官兵衛』(14年)、土曜ドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度』(21年)の3本でご一緒させていただいております。演技力、お人柄はもちろんなのですが、各作品の狙いや『なんで今、これをやるのか』という思いを的確にとらえてくださる。同じ方向を向いてお仕事ができる信頼感があります」と絶賛した。

 続けて「今回、幕末を描くのは、現代と似ているからです。時代の変わり目に遭遇していると思うのですが、価値観が崩れていって分断が深刻化し、戦争や武力が脅威としてある同じような時代を生きていた小栗さんの姿を振り返ることで大きな記録になるという思いでこのドラマをやります」と説明。「とても深く理解してくれています。ご一緒するのが心強い方です」と語った。

 また「小栗という人物に求められる、公の人はこうあってほしいという高潔な品格みたいなもの、『この人は絶対悪い人じゃない』という安心感を根っこからお持ちの方だと思います」と松坂の人柄に触れ「品格、知性、安心感、人間的に欠けている魅力も表現していただける彼の演技力に大変期待をしております」と信頼を寄せた。

 第66作となる今作は、脚本を安達奈緒子氏が担当し、1827年生まれの幕臣・小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)の活躍を描く。勝海舟のライバルと言われ、日本初の遣米使節となって新時代の文明を体感し、新しい国のかたちをデザインした江戸幕府の天才だが、明治新政府に「逆賊」とされ、歴史に葬られた。忘れられた歴史の敗者の知られざる活躍を描くスリリングな胸熱エンターテインメントとなる。

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