広瀬すず「片思い世界」脚本の坂元裕二氏の「ファンです」公言

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2025年03月03日 17:31  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

「片思い世界」完成報告イベントで写真に納まる、左から杉咲花、広瀬すず、清原果耶(撮影・丹羽敏通)

広瀬すず(26)が3日、都内で行われた杉咲花(27)清原果耶(23)とのトリプル主演映画「片思い世界」(土井裕泰監督、4月4日公開)完成報告イベントに出席。席上で、オリジナル脚本を手がけた坂元裕二氏(57)の「ファンです」と公言した。


「片思い世界」は、土井裕泰監督(60)が興行収入38億円を記録した21年の映画「花束みたいな恋をした」以来となる坂元氏とのタッグで製作。広瀬演じる相楽美咲、杉咲演じる片石優花、清原演じる阿澄さくらの、家族でも同級生でもないながら12年、ともに生き、絆を深めてきた、ある秘密を抱えた3人の女性の物語だ。


広瀬は「この作品が決まってから3人で1回、ご飯を食べに行った、その日から2年たったのを実感して、あっという間のようで、ずっと心の中にあった作品だからこそ早く、この世界、作品を見てもらいたい、届いて欲しい」と熱く語った。杉咲も「このお話をいただいたのは3、4年前。こんな素敵な座組に飛び込めるんだという喜びがあったんですけど。あっという間で…。もうすぐお客さまに届くんだと思うと、感慨深い」と語った


清原は「ついに公開かと、じんわり温まる。映画ができることは、当たり前じゃない」とかみしめるように語った。土井監督「一昨年の春に撮影、始めたんですけど、どんどん、見ていただく時間が近づいてきて、いろいろな思いがこもった作品。感無量」と語った。


司会の奥浜レイラから「坂元裕二さんらしさは?」と質問が出た。広瀬は、18年に坂元氏が脚本を手がけた日本テレビ系ドラマ「anone」で主演を務めており「おこがましいけれど…どこを切っても坂元さんワールド」と評した。そして「今回は、良い意味でフワフワしていて、現場でどうなるんだということが、あまり見えなかった。3人の家での会話のシーン、特にさくらが2人に怒る突っ込むシーンがあって。リズム…原因とか日常的で…とってもファンです」と笑みを浮かべた。


杉咲は「たわいもない会話が淡々と描かれ…それだけではないという、ザワッという生ぬるさを感じた」と続いた。「花束みたいな恋をした」に出演した清原は「『花束』で、役を通して語らせていただいた。また、世界に浸れるんだ、という好奇心が勝った。質感が日常、非日常の部分が、あいまいになって、ユラユラ揺れている感覚が個人的に好き」と評した。


イベントの終盤に、坂元氏が書き下ろしたオリジナル劇中歌「声は風」を杉並児童合唱団が生歌唱した。劇中で歌唱にも参加した広瀬は「やられた…泣きそう」と口にした。


◆「片思い世界」現代の東京の片隅。古い一軒家で一緒に暮らす、美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)。仕事、学校、バイト、それぞれ毎日出かけて行って、帰ったら3人一緒に晩ごはん。リビングでおしゃべりして、同じ寝室で寝て、朝になったら一緒に歯磨き。お互いを思い合いながら穏やかに過ごす、楽しく気ままな3人だけの日々。だけど美咲には、バスで見かけるだけの気になる人がいて、そのことに気がついた2人は…。もう12年。家族でも同級生でもないけれど、ある理由によって強い絆で結ばれている3人。それぞれが抱える、届きそうで届かない「片思い」とは…。

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