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物語の舞台は、科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”。MRIの特殊技術を駆使して、死者の脳から生前の記憶を映像化し捜査を進める組織だ。
そんな“第九”の室長で、驚異的な観察力と洞察力を持つ薪剛役を板垣李光人。薪の親友で同僚の鈴木克洋と、“第九”の新米捜査員・青木一行の2役を中島裕翔が熱演。これまでの撮影秘話から、初共演でバディ役を演じる2人の素顔に迫る。
印象は真逆でも共通点の多い2人
―物語も終盤戦。今回、初共演してみてどういう印象を持たれましたか?
中島「最初はおとなしそうで、繊細な感じの人なのかなって思ったんです。“割れ物注意”みたいな(笑)」
板垣「そうなんですか(笑)」
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中島「共演してみると、男らしいし、芯がしっかりとあって現場を引っ張っていってくれる。気持ちの強さとか、薪室長とリンクする部分もすごくあるなって思えるようになりましたね」
板垣「中島さんは最初の印象から変わらないです。まるでお兄ちゃんというか、現場でもすべてを受け止めてくれる空気を持っていて」
中島「今では撮影のスタンバイ中に近くにピタッと来てくれたり、ツンツンって手を出してくれるようになって。うちの室長、ワンちゃんみたいなんです(笑)」
板垣「(笑)。そういう部分も含めて、年下の僕がちょっかいを出しても、“どうぞ”って感じで懐深く相手をしてくれるんです。私生活でも、一度しゃぶしゃぶを食べに行かせていただいたんですが、洋服や映画とか趣味の話も合うし、共通点は多いなって思いました」
中島「またオフにごはんを一緒に行きたいね」
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板垣「次は(両手をチョキにして)がいいです」
中島「最近、カニを食べに連れていってほしいってずっと言うんですよ(笑)。大人なお店は知らないので、スタッフさんに聞いて探したいと思います」
―寒い日が続きますが、撮影現場の様子はいかがですか。
板垣「スタジオが寒くて底冷えするので、インナーにカイロを貼って、さらにインナーを2枚着ています。たまに暑すぎて、僕だけベンチコート着てないときもあります(笑)。裕翔さんは、足元に使うカイロを全員分差し入れされていましたよね」
中島「足裏に入れるカイロがもともと現場にあったんですけど、数枚しかなかったから、みんな使いたいだろうと思って。李光人も電子レンジを2台くらい現場に入れてくれていたね」
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板垣「あると便利でしょうし、自分も使いたかったからです(笑)。そういえば、休憩中に突然ひとりで組み手を始めたりと、見えない敵と戦っていますよね?」
中島「それ全然覚えてない! たぶんスクワットをしたり、私生活でもやっている武術の組み手をしているのも、無意識に寒いから動いていたんだと思う。制作のスタッフさんも毎食、スープを作ってくださって、みんなで飲んで温まって、撮影を頑張っています」
次の共演作はコメディー希望?
―本作ではバディ役を演じた2人ですが、次に共演するならどんな作品がいいですか?
板垣「この作品はSFサスペンスだったから……今度は真逆でコメディーとかやってみるのも面白そう」
中島「たしかに。アドリブとか入れたりして一緒にお芝居で絡んだりするのも楽しいよね」
板垣「関係性ができたし、次は家族になってホームコメディーとかは?」
中島「いいじゃないですか〜。今後の2人の可能性に乞うご期待ください!」
2人に聞いた「これだけはOUT!」
板垣李光人
「気づいたら高いところが苦手になっていました。スカイツリーの展望台からの景色は大丈夫なんですが、東京タワーからはダメなんです。リアルな高さが特に苦手みたいで、『仮面ライダージオウ』のときに歩道橋の手すりに座らされたときは、足が震えて。オンエアを見たら恐怖で肩がすくんでいました(笑)」
中島裕翔
「シメジですね。子どものころ、親が身体にいいからってみそ汁とか、よく食事に入れてくれて食べていたら嫌いになって。ほかのキノコは食べられるんですよ。“シメジ美味しいじゃん!”とか友達から言われますが、においとか独特のクセが嫌いな人間からするともうOUTですね」
『秘密〜THE TOP SECRET〜』
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