
【動画】ヒューマンドラマも本格アクションも『クロスポイント』予告編
米国のエミー賞やゴールデングローブ賞を総なめにしている映画『SHOGUN 将軍』で助演俳優賞にノミネートされた平岳大と、フィリピン映画界きっての名優カルロ・アキノがダブル主演する本作は、日本を舞台にしたフィリピン発の本格派アクション・スリラー。2人の男たちが背負う家族とのヒューマンドラマをベースに、韓国映画さながらの本格的なアクションシーンが随所に散りばめられている。
出演はほかに、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した映画『うなぎ』の清水美砂、同じくカンヌでカメラ・ドールを受賞した映画『PLAN75』のステファニー・アリアン、ジャズシンガーのマリーン、俳優の柴田理恵、俳優やダンサーとして世界で活躍し本作のプロデューサーでもある生島翔ら。監督は本作が長編デビューとなる日本在住のフィリピン人、ドニー・オルディアレスが務めている。
かつてフィリピンで一世を風靡した俳優のマニュエル・ヒダルゴ(カルロ・アキノ)。オファーのない日々が続き、ようやく掴んだ仕事も若手インフルエンサーに奪われ居場所を見失っていた。再起を誓い来日するも、観光ビザのままパブやキャバレーで過去の栄光にすがりながら日銭を稼ぐ日々。ある時、入国管理局の抜き打ち調査から逃れる中でシゲル(平岳大)と出会う。
シゲルは経営する会社が破産寸前、さらに一人娘のマユコ(黒沢ケイ)との関係もぎくしゃくしていた。そして酒を交わし語り合う2人の前に、懸賞金がかけられた連続殺人犯・アソウ(生島翔)のニュースが飛び込んでくる。「こいつを、この街で見たんだ」というマニュエルの言葉に、顔色が変わるシゲル。それぞれの再起を願う2人の男が、最後の賭けに挑む。
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映画『クロスポイント』は、新宿ケイズシネマにて5月24日より1週間限定上映。
※ドニー・オルディアレス監督のコメント全文は以下の通り。
■ドニー・オルディアレス監督 コメント全文
フィリピンと日本、両国の俳優が共演する長編を作りたい。そんな想いを抱きながらこの物語を書きました。マニュエルもシゲルも、私がずっと前に日本で出会った実在の人物をもとに生まれたキャラクターです。
この作品には日本の性犯罪の量刑の軽さへの疑問や社会の歪みだけでなく、変化することへの適応の難しさも織り込まれています。受け入れることは決して容易ではないけれど、成長を阻む最大の敵は、外ではなく自身の中にある部分も大きいと強く感じる事が多く、そして私たちが当たり前だと感じている価値観は、とても脆いものなのかもしれません。
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