読売テレビの松田陽三社長(66)が4日、大阪市の同局で社長会見を開催した。
同局は昨年、日本テレビ系列の札幌テレビ、中京テレビ、福岡放送と、共同株式移転による認定放送持ち株会社「読売中京FSホールディングス株式会社(略称FYCSHD=フィックスホールディングス)」を設立、4月1日に経営統合すると発表した。4局が持つ放送エリアの視聴者数は約4200万人で、約4300万人の日テレと匹敵する規模となる。
松田社長は「テレビが変革期を迎える中で、日テレ系のネットワーク4社の強化に何が必要か考えた」結果、日テレに地方ローカル局がぶら下がる構造ではなく、横のネットワークを結んで価値を見いだす必要性を模索。統合によるスケールメリットを生かし、視聴率はもちろん、アニメ、ドラマなどのコンテンツビジネスの強化、販売を訴えた。
テレビのクオリティーが下がっていると指摘される中で、「報道ステーション、サンデーモーニング、Mr.サンデーなどニュース番組は視聴率上位」と視聴率調査でニュース・情報番組が上位を占めていると指摘。情報のパーソナライズ化とローカライズ化が加速しており、「ニュースの価値が高まっている。地域初のニュースを強化したい。FYCSもその1つの道具」と語った。
統合の準備は着々と進んでおり、「まもなく総務省の認可もいただけると認識している。最後に魂を吹き込む必要があるが、それはもう少し時間がかかると思う」と話した。
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