
【写真】當真あみからのプレゼントを披露する長尾謙杜
本作は、映画『ふしぎな岬の物語』の原作「虹の岬の喫茶店」などメディアミックスが相次ぐ人気作家・森沢明夫の同名小説を、横尾初喜監督で実写映画化したヒューマンストーリー。幼くして母を亡くした心也(長尾)と、家に居場所がない夕花(當真)は、それぞれ孤独を抱えていた。同級生のふたりは、ひょんなことから“ひま部”を立ち上げ、距離を縮めていくなか、ある事件をきっかけに夕花は姿を消してしまい……。
主人公・心也を演じた長尾は、本作が劇場映画初主演。長尾は「事務所に入って11年やってきて初主演となりました。そのお披露目に、こんなにたくさんの方々が集まってくださり、とても愛されているなと感じます」と喜びを表現する。
長尾と言えば、大泉洋主演の映画『室町無頼』で、激しいアクションを体全体で演じ、高い評価を受けた。本作は打って変わって切ないラブストーリーが展開するが、長尾は「『室町無頼』が終わった後、この映画の撮影でした。最初の感想は現代っていいなという気持ちでした」と発言し会場を笑わせると「『室町無頼』はアクションが辛かったし寒かった。でもこの映画はしっとりとしたラブストーリーですごく平和でした」と撮影のギャップを強調する。
當真演じる夕花とは、心を通わせていく役。當真は「長尾さんとは初めましてで、最初はすごく緊張していたのですが、積極的に話しかけてくださって、いい雰囲気で撮影をすることができました」と感謝を述べると、長尾は「當真さんはリアルな学生の年齢で、僕とは年の差がありました。一緒に並んだとき、同級生に見えるのか不安だったのですが、映画を観た方が『15歳に見えたよ』と言ってくださってホッとしました」と笑顔を見せる。
|
|
長尾は「ずっと(當真が)現場で四つ葉のクローバーを探しているなと思っていたんです。どれだけ夢を叶えたいんだと思っていたのですが、まさかこのためだったんだ」と當真の行動の意味に気づいたとき「そういうことが出来る人なんだ、素敵だなと泣かされました」とフリップに書いた言葉の意味を明かした。
當真は「全部で30枚ぐらい」と四つ葉のクローバーの数を照れくさそうに明かすと「でも私一人ではなく、みなさんも手伝ってくれました。長尾さんも一緒に探してくれましたよね」と語っていた。
映画『おいしくて泣くとき』は、4月4日全国公開。