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Microsoftが2024年10月1日から順次配信している最新のOSアップデート「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」だが、本バージョンの導入によって不具合が発生する可能性がある環境では、「セーフガードホールド」と呼ばれる機能でアップデートの配信が見送られている場合がある。
この記事では、Windows 11 2024 Updateにおいて2025年3月5日時点で報告されている既知の問題と、解消した既知の問題をまとめる。なお、2025年1月14日時点で報告されていた既知の問題や、解消した問題については別の記事で紹介している。
●「AutoCAD 2022」を起動できない
本バージョンにバージョンアップした一部の環境において、Autodeskの2D/3D CADアプリ「AutoCAD 2022」がエラーメッセージを出して起動できないトラブルが発生している。
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本問題に関連して、AutoCAD 2022をインストールしてあるWindows 11 PCについては2月25日までにセーフガードホールドが設定された。インストールアシスタントやインストールメディアを使った手動バージョンアップも推奨されない。現在、MicrosoftとAutodeskが対応策を検討している。
なお、他のバージョンのAutoCADではこの問題は発生していないため、セーフガードホールドは適用されない。
●解消した問題
本バージョンで発生した問題のうち、以下のものは解決に至った。
ASUS製の一部PCで本バージョンのインストールが正常に行えない
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ASUSTeK Computer(ASUS)製の「Vivobook 14(X415KA)」「Vivobook 15(X515KA)」に本バージョンを導入しようとすると、インストールプロセス中にSTOPエラーが発生して完了できないという問題が発生していた。
本件は、ASUSが両機種用のUEFI(BIOS)を更新することで解消した。Windows UpdateかASUSのサポートサイトから更新プログラムを入手してUEFIを最新にすることでセーフガードホールドは解除される。
「設定」からタイムゾーンが変更できない(更新)
本バージョンを適用したPCにおいて一般ユーザー(管理者権限のないユーザー)が日付とタイムゾーンを変更できない問題は、1月28日付で配信されたプレビュー更新プログラムにおいて修正された。
プレビュー更新プログラムはオプション(希望者のみ適用)という形だったが、全ユーザーが対象の2月の月例セキュリティ更新(KB5051987)において、本件に関する修正が広範に展開されている。日付やタイムゾーンの変更で困っている人は、早めに更新プログラムを適用したい。
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なお、更新プログラムを適用したとしても、システムポリシーで一般ユーザーによる日付やタイムゾーン/タイムゾーンの変更を禁止している場合は、更新適用後も変更できない。
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