阿部文科相「対応に万全期す」＝旧統一教会への過料裁判終結

　世界平和統一家庭連合（旧統一教会）への解散命令請求を巡り、教団側に過料を科す裁判が最高裁で終結したことを受け、阿部俊子文部科学相は７日の閣議後記者会見で「対応に今後も万全を期する」と述べた。

　文科省は、教団側が解散命令請求に向けた質問に一部回答を拒んだとして、行政罰の過料を科すよう求める裁判を起こし、東京地裁と東京高裁は教団側に過料１０万円の支払いを命令。最高裁は３日付で教団側の抗告を棄却する決定をし、裁判は終結した。

　これを受け同省は５日、教団に改めて質問への回答を求める事務連絡を出した。教団側からの回答について阿部氏は「現時点で報告はない」と述べた。

　一方、教団は５日、最高裁決定について「他の宗教法人に対しても重大な脅威となり得る。憲法を無視している」とする見解を出した。