「それ、地毛ですか?」嶋 大輔が大人気ドラマ『木更津キャッツアイ』で得た“男の勲章”と語る出会いとは?

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2025年03月08日 11:10  web女性自身

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「中途半端な少年が野球を通して友情や男を磨く『木更津キャッツアイ』。ボクが演じたのは、昔は不良でいまだにリーゼント姿のままでいる、不良少年たちのたまり場になっている喫茶店『男の勲章』のオーナー。店名は、ボクのヒット曲からつけてくれたんです」



こう振り返るのは、嶋大輔さん(60)。脚本を担当した宮藤官九郎とは初仕事だったという。



「たまに撮影現場にもいらっしゃっていましたね。監督と一緒におしゃべりしながらモニター越しにお芝居を見て盛り上がっていたり。ボクはあまりセリフが多くなかったので『もうちょっと増やしてください』とお願いしたら、なんとも答えず笑っていたのですが、その後、ちょっと増やしてくれたように思います」



撮影現場には岡田准一や櫻井翔といった人気アイドルから、クドカンドラマの常連である古田新太や阿部サダヲなど個性派俳優まで幅広くそろっていた。



「年齢が近いことから、古田さんは声をかけてくれました。よく話題になったのは、木更津に行くのに便利な東京湾アクアラインのこと。当時は片道3千〜4千円と高額で『交通費が大変だ』って(笑)」



教師役の薬師丸ひろ子との共演も印象に残っている。



「もともと薬師丸ひろ子さんの大ファン。中学生のころ、学校を早退して雑誌『バラエティ』を発売日に買ったものです」



同誌は角川書店が出版しており、角川春樹事務所に所属していた薬師丸ひろ子や原田知世ファンは必ず購入していた。



「ボクの場合は2冊購入して、1冊は保存、1冊はグラビアを切り抜いて透明の下敷きに挟んだりしていたんです」



そんな嶋さんは17歳で歌手デビュー。『男の勲章』をヒットさせ『ザ・ベストテン』(TBS系)や『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)などの歌番組に出演。



「でも、横浜銀蝿さんの弟分だったから、硬派なイメージを崩せません。松田聖子さんや河合奈保子さんからはいい匂いがしたけど、“しゃべるな”“笑うな”“見るな”と言われていて」



アイドルの耐性がないまま、同ドラマでは憧れていた薬師丸ひろ子と共演したのだ。



「一緒の空間にいるだけで緊張したし、気軽に声をかけられる存在ではないと思っていたのですが、薬師丸さんは気さくに声をかけてくれて。『それ(リーゼント)、地毛ですか?』とか。次に会うとき、薬師丸さんに『お久しぶりです』と言えるのも、このドラマで得られた“男の勲章”です」



『木更津キャッツアイ』(TBS系・2002年)


余命宣告をされたぶっさん(岡田准一)は、残り少ない日々を好き放題に過ごしたいと考え、地元・木更津の草野球チームの面々と怪盗団を結成。宮藤官九郎脚本の“笑い”と“涙”の絶妙なバランスが秀逸。通常放送より再放送のほうが高視聴率となり、2作の劇場版が作られた。



【PROFILE】


しま・だいすけ


1964年生まれ、兵庫県出身。1981年に横浜銀蝿の弟分としてデビュー、翌年リリースした『男の勲章』が大ヒットし、一躍有名に。歌に限らず、ドラマ、映画、バラエティ番組などマルチに活躍する。

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