自民党の全国幹事長会議であいさつする石破茂首相(中央奥)=8日午後、東京・永田町の同党本部 自民党は8日、党本部で全国幹事長会議を開いた。石破茂首相(党総裁)はあいさつで、6月の東京都議選と夏の参院選に触れ「極めて厳しい選挙が控えている」と強調。「次の時代のため総力を挙げて勝ち抜く。国家、国民のために支援をお願いしたい」と結束を呼び掛けた。
首相は冒頭、昨年の衆院選大敗について「深くおわびする」と陳謝した。参院選を念頭に「物価高にどのように打ち勝つか、安心できる社会保障をどう示すかだ」と指摘。「地域の思い、願いを一番知っているのは自民党だと有権者に理解してもらうのが最も肝要だ」と訴えた。
派閥裏金事件を踏まえ「政治を信じている方は多くない。『国民はそのうち忘れるだろう』と思ってはならない」と述べ、信頼回復に努める考えを示した。

自民党の全国幹事長会議であいさつする石破茂首相=8日午後、東京・永田町の同党本部