桂銀淑18年ぶり日本のステージで歌唱「皆さんに会いたい。心がウルウル」4月にディナーショー

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2025年03月10日 05:01  日刊スポーツ

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18年ぶりに日本でステージに立つ桂銀淑

韓国出身の歌手としてNHK紅白歌合戦に7年連続出場の最多記録をもつ“演歌の女王”桂銀淑(ケイ・ウンスク=63)が18年ぶりに日本のステージで歌唱することが9日、分かった。4月26、27日の両日、東京・新宿のヒルトン東京でディナーショーを行う。


79年に歌手活動をスタートして84年に来日。翌年に「大阪暮色」でデビューをすると、独特のハスキーで艶っぽい歌声でたちまちトップ歌手の仲間入りを果たし「すずめの涙」「夢おんな」などのヒット曲を連発。小泉純一郎元首相が大ファンを公言し、雑誌で対談を行ったこともあった。


だが、07年に覚醒剤取締法違反(所持)の罪に問われて執行猶予付き判決を受け、08年に帰国。韓国でも15年に覚醒剤を使用したとの麻薬管理法違反の罪などに問われて実刑判決を受けた。


出所後は薬物とは縁を切り、老人福祉活動などに尽力をしながら音楽活動を再開。ディナーショーやファンミーティングなどを行い、19年には韓国では37年ぶりとなるアルバム「Re:Birth」をリリースした。「生まれ変わる」の意のタイトルについて「まさに生まれ変わった私の思いを込めてつけた」と説明。歌謡曲やバラード、ロックなどの幅広いジャンルの楽曲で実力を示した。その後もコンサート活動などを精力的に実施。昨年には日韓両国の歌自慢が参加する音楽番組「日韓歌王戦」にゲスト出演し、「すずめの涙」などを日本語で歌唱して大きな話題を呼んだ。


07年以来、18年ぶりに日本のステージに立つ心境について、桂は日本語でコメントした。「本当に久しぶりに日本に伺いたいと思います。たくさんの皆さんに会いたくて、心が今もウルウルしています。本当に皆さんとお会いする日を楽しみにしております。いつまでも、日本で歌で頑張って、頑張り続けていきたいと思いますのでぜひともご一緒してください」とファンとの再会を待ちわびている。年明けからボイストレーニングなどの公演準備を本格化。ステージでは「夢おんな」「大阪暮色」「ベサメムーチョ」「すずめの涙」などのヒット曲を歌唱するという。


関係者によると「東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方でファンに歌声を届けたい」と話すなど、ディナーショーの後に日本各地を回る意向を示している。今後は日本での音楽活動を本格化させ、新曲リリースやSNSの発信なども予定している。


日韓国交正常化60周年の節目の年、昭和から平成の歌謡史を唯一無二の歌声で彩ったハスキーボイスが再び日本に上陸する。桂銀淑の新たな歴史が始まる。


◆桂銀淑(ケイ・ウンスク)本名同じ。1961年7月28日、韓国ソウル市生まれ。高校在学中にモデルデビュー。79年に歌手活動をスタートし、84年に来日。85年に「大阪暮色」で日本デビュー。88年に「すずめの涙」でNHK紅白歌合戦に初出場し、94年まで7年連続で出場した。90年に日本レコード大賞の「アルバム大賞」受賞。92年に韓国の男性と結婚したが7年後に離婚。「北空港」「夢おんな」などヒット曲多数。血液型B。

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  • 初めてTVで見た時は、字面だけ見て落語家かと思った。何で歌番組に…なんて。でも、殆ど同じ歳だったとは。
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