国会議事堂=東京都千代田区 自民、立憲民主両党の参院国対委員長は10日、国会内で会談した。政府が高額療養費制度の患者負担上限引き上げ見送りを決めたことを受け、立民の斎藤嘉隆氏は参院で審議中の2025年度予算案を再修正し、衆院に送り返すべきだとの考えを伝えた。与党側が想定してきた進め方だが、自民の石井準一氏は「政府・与党内で(対応を)検討している」と述べるにとどめた。
自民、公明両党の幹事長や国対委員長らによる10日の会談では予算案の扱いについても協議。自民の坂本哲志国対委員長は記者団に「予備費での対応など事務的な運用で(予算案の)修正なしということも考えられる」と説明し、当面は参院の予算審議を注視する考えを示した。