先発出場を飾った久保建英 [写真]=Getty Images ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16・セカンドレグが13日に行われ、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)とレアル・ソシエダ(スペイン)が対戦した。
リーグフェーズで4勝1分3敗を記録し、勝ち点「13」の13位でプレーオフに進んだレアル・ソシエダ。ミッティランとの大一番を制してラウンド16進出を決めた同クラブは、ホーム開催のファーストレグを1−1のドローで終えた。マンチェスター・ユナイテッドの本拠地『オールド・トラッフォード』へと乗り込む第2戦にMF久保建英は先発出場。右のアタッカーに配置された。
試合は立ち上がりの10分にレアル・ソシエダがスコアを動かす。一度は相手陣内でボールを奪われたものの、素早くプレスバックしたブライス・メンデスが即時奪回に成功。久保がゆっくりと右サイドを持ち運び、外側を回ってきたアリツ・エルストンドにパスを出す。グラウンダーのクロスに飛び込んできたミケル・オヤルサバルがマタイス・デ・リフトと交錯。当初主審はオヤルサバルのファウルと判定したが、VARの介入によってレアル・ソシエダのPKへと変更される。オヤルサバルが冷静にキックを沈めて先制弾を挙げた。
一方のマンチェスター・ユナイテッドも6分後に同点弾をマーク。相手のクリアをデ・リフトが拾って二次攻撃に転じ、短いパス交換からカゼミーロがボックス内に浮き球のフィードを送る。抜け出したブルーノ・フェルナンデスがワンタッチでゴール前に折り返すと、飛び込んできたラスムス・ホイルンドがマーカーと接触。主審は迷わず笛を吹き、マンチェスター・ユナイテッドにPKが与えられる。プレッシャーがかかる状況でB・フェルナンデスが確実にキックを成功。すぐさまゲームは振り出しに戻された。
30分にはホームチームが決定機を作り出す。マンチェスター・ユナイテッドがポゼッションで相手を押し込みつつ、右から左に展開してレアル・ソシエダを揺さぶる。ボールを持ったカゼミーロが柔らかいミドルパスを入れると、ペナルティエリア内でパトリック・ドルグがヘディング。バックパスを受けたジョシュア・ザークツィーが巧みなタッチで縦に突破し、左足でグラウンダーのボールを送る。しかし、ホイルンドが左足で合わせたシュートはわずかに枠の右へ外れてしまった。
そんななか、後半開始早々に再度PKでマンチェスター・ユナイテッドがスコアを動かす。ホイルンドの落としからザークツィーが強烈なシュートをお見舞い。GKアレックス・レミロのセーブに防がれたものの、セカンドボールの争奪戦でドルグがエルストンドに倒される。マンチェスター・ユナイテッドがPKを獲得し、再びB・フェルナンデスがキッカーを担当。1本目と同じくGKの逆を突いて逆転した。
劣勢となったレアル・ソシエダだが、63分には途中出場のホン・アランブルが決定機阻止で一発退場に。追い込まれたなかで数的不利に陥ってしまう。その後、76分に久保はオーリ・オスカルソンと交代。87分にはB・フェルナンデスがハットトリックとなる3点目をゲットする。結局、アディショナルタイムにもマンチェスター・ユナイテッドが1点を加え、試合は4−1で終了。2戦合計5−2でマンチェスター・ユナイテッドが勝ち抜きを決めた。準々決勝・ファーストレグは来月10日に行われる。
【スコア】
マンチェスター・ユナイテッド 4−1(2戦合計:5−2) レアル・ソシエダ
【得点者】
0−1 10分 ミケル・オヤルサバル(PK/レアル・ソシエダ)
1−1 16分 ブルーノ・フェルナンデス(PK/マンチェスター・ユナイテッド)
2−1 50分 ブルーノ・フェルナンデス(PK/マンチェスター・ユナイテッド)
3−1 87分 ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド)
4−1 90+1分 ディオゴ・ダロト(マンチェスター・ユナイテッド)