おうちの花粉対策は大丈夫? 花粉の飛散がいよいよ本格化。花粉症の人はさまざまな対処をしているだろうが、家ではどんな対策ができるだろうか。家電でとくに需要が高いのは空気清浄機だが、メーカーや機種によって様々な特徴があり、選択肢は多い。メーカー販売員を置かない家電専門店nojima(ノジマ)府中店の担当者に、空気清浄機の選び方や活用法について、忖度なしの意見を聞いた。
【ランキング】花粉対策にはコレ! 空気清浄機おすすめランキング■おすすめは加湿機能付き、フィルター掃除の頻度は?
「花粉は比較的重いので床に落ちるものもありますが、花粉症の原因と言われるのは、アレル物質と呼ばれる空気中に浮遊しているもの。空気清浄機を回すと、それらを集塵してくれるわけです。空気清浄機のフィルターには、PM2.5など細かいものまで集塵してくれるHEPAフィルターがあり、花粉対策には非常に効果があると思います」
さらに加湿機能が付いている空気清浄機は効果的だという。
「加湿することで、浮遊している花粉が水分を吸って重くなり、床に落ちます。それによって空気中のアレル物質は減り、より花粉対策になると思います」
ただし、フィルターをお手入れすることも必要。メーカーは「2週間〜1ヵ月に1回程度のお手入れ」を推奨している。
「空気清浄機のフィルターを掃除せずに放置すると、カビが発生して変な臭いが出てくることもあります。フィルター交換をするとなるとランニングコストがかかってしまうので、そうならないよう定期的なお手入れをお勧めします」
■ダイキン、シャープ、パナソニック…花粉対策のおすすめメーカー
では、そんな空気清浄機のおすすめの機種やメーカーとは?
・ダイキン
「今は空気清浄機も花粉対策ができて当たり前なので、あとはお客様のニーズに合わせて選んでいただければと思います。たとえば『吸い込みの強さ』で言うと、ダイキンさん。Wフィルターで『16花粉』に対応できますし、さらにストリーマ機能により捕まえた花粉を分解できます。『空気で答えを出す会社』とCMでも流れているように、お客様からも”空気をキレイにしてくれる”というイメージは強いようですね」
・シャープ
「花粉対策に関しては、シャープさんのプラズマクラスターも良いと思います。プラズマクラスターは静電気を抑制する効果があるので、衣服などに付いた花粉を下に落としてくれますし、壁などお部屋の中にこびりついている花粉も剥がして落としてくれます」
・パナソニック
「小さいお子さんがいらっしゃる方はご存知だと思いますが、ナノイーXはアレル物質に強いので、アトピー協会も推奨しています。またパナソニックさんの機種は手入れがとてもラク。丸い形状の加湿フィルターに、ニットのような繊維系の生地が使われていますが、それを簡単に外せてジャバジャバと洗えるんです。シャープさんの機種も洗いやすいと言われていますが、個人的にはパナソニックさんの方が洗いやすいと思います」
空気清浄機をより効果的に使うために、置き場所にも気を付けたい。
・空気清浄機の設置OKの場所
「花粉はどうしても入口にたまるので、置けるスペースがあるなら玄関に置くことは大事。換気のために開ける窓際など、花粉が入ってくる可能性のある場所に置くことも有効かと思います。また、外で着ていた服をかけておく場所があるのであれば、そこに配置するのもおすすめです」
・空気清浄機の設置NGの場所
「空気清浄機は空気を循環させるので、いろんな物がごちゃごちゃと置いてある場所はNGです。壁際などで置きやすいとしても、たくさんの物が置いてあると効果が発揮されません。また、シャープさんなど吸い込み口が後ろになっている機種も多いので、壁にピッタリつけるのでなく、少し前に出してもらわないといけない場合もあります」
【監修】
家電専門店 njima(ノジマ)
メーカーおよびキャリアからの派遣スタッフによる接客ではなく、すべて自社従業員がフラットな立場で、顧客のニーズに合った商品の提案を実践し続けている唯一の家電専門店。
(文:水野幸則)