「彼氏と自分の母親が浮気しているかも」実家から出入りする目撃情報が…双方を問い詰めた結果、“衝撃の事実”が

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2025年03月14日 16:21  日刊SPA!

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「恋は盲目」という言葉があるが、水嶋穂乃果さん(仮名・26歳)は、一撃で目覚めるような体験をしたことがあるという。
「今までつき合った中で一番好きな人でした。でも、本当にひどい裏切られ方をしたので……。ショックで寝込んでしまうほどでした」

◆“人気者”の同僚に告白してみたら…

 水嶋さんがその彼と出会ったのは、大学生のころのこと。

「バイト先の飲食店で同僚でした。別の大学に通っていた彼は、コミュ力高くてルックスも良くて。彼目当てで通ってくる常連の女性客がたくさんいましたね」

 そんな彼氏に水嶋さんも惹かれていったという。

「好きになると告白しないと気が済まなくなってしまうタイプで……この時もダメもとでした。100%無理だろうと思って告白したところ、OKの返事をもらえてただただ驚きました」

 つき合ってしばらくした頃に、水嶋さんは母親に彼氏を紹介することにした。

「私は母ととても仲が良いので、どうしても彼氏を合わせたくなったんです。まだつき合って数ヶ月だったので、彼に引かれるかもと思ったんですが、快諾してくれて。母に合わせたところ、気さくな性格が気に入ったみたいで、すぐに打ち解けていました。地元の友人たちにも紹介したところ『良い彼氏だね』と言ってもらえて、すごくうれしかったんですが……」

◆なぜか地元で彼氏の目撃情報が…

 それから数ヶ月経った頃、気になる連絡があった。

「地元の友人から『こっちに戻ってきてたんなら教えてくれれば良いのに』とLINEが来たんです。でも、その時は一人暮らしをしている東京の家にいたので『帰ってないよ』と答えました。そうしたら『あれ? 今日アンタの彼氏をこっちで見かけたけど』言われたんです」

 水嶋さんの家から実家までは電車で2時間以上の距離がある。彼にとっては縁がない地域なので、たまたま水嶋さんの地元にいたということに考えにくかった。

「彼氏に聞いてみたんですが、『行ってないよ』と言われました。見たという友達に伝えたんですが、『絶対にアンタの彼氏だと思ったんだけどな』とのことでした。友人には『他人の空似だよ』と話したんですが……友人の言葉がそれからずっと頭から離れなくて」

 彼氏は嘘をついているのではないか。もしかしたら、地元の友人の誰かと連絡を取り合っているのではないか。そんな不安に駆られるようになったのだという。

「疑い始めたら止まらなくなって、彼のことをベタ褒めしてくれた友人と浮気しているのではないかと考えるようになったんです。彼氏にカマをかけても尻尾がつかめなかったので、地元に帰って友人を問い詰めようと思っていました」

◆内緒で実家に出入りしている?

 そんな時に、別の友人からさらに気になる情報を聞くことになった。

「実家の近所に住んでいる幼馴染からだったんですが、私の実家から彼氏が出てくるのを見たというんです。その時も私は実家に帰っていなくて……。それから良からぬことを考えてしまうようになりました」

 水嶋さんのお母さんは、娘から見てもルックスが良く、昔から同級生の男子たちから人気があった。もしかしたら、彼は母と関係しているのではないかと考えるようになったのだという。

「彼が母と浮気していると考えると頭がおかしくなりそうでした。彼氏と会っていても情緒不安定で。なのに彼氏には聞けなくて。不機嫌になって彼と喧嘩して眠れなくなって……という感じで精神的に危うい状態になっていました」

 このままではおかしくなる。そう考えた水嶋さんは思い切って母に尋ねてみることにした。

「異常に緊張したことを覚えています。そっちに彼氏がひとりで来たことがないか聞いてみると、母は『来てない』と言いました。それでも食い下がって、『うちから出てくるのと見たっていう友達がいるんだけど?』と聞いたところ、母は観念して『ごめん。本当は来てる……』と白状しました」

◆自分が詐欺に遭った設定になっていた

 だが、彼が実家に来ていた理由は、水嶋さんが想像していたものとは違っていた。

「ある日、彼が困り果てた様子で実家の固定電話にかけてきたそうでした。私が海外留学の詐欺に遭って、200万円の借金をしたと。学生の自分では助けることができなくて困っているという話をしたそうでした……」

 水嶋さんは海外留学をしたいとお母さんに話していたが、詐欺になど遭っていなかった。

「金を借りたところが悪く、金利が高いのでこのままでは借金がどんどん膨らんでしまう。本人には実家を頼るよう言ったが、どうしても嫌だと言って話をしない。彼はそんな話を母にしたらしいんです。母は一度に全部を払うのは難しいが用意すると言って、何度かに分けて借金の返済費用として彼にお金を渡していたそうでした」

 彼が娘にお金を渡してくれる。そう信じていたお母さんから、彼は30万円近くのお金を巻き上げていた。

「その話を聞いて、一瞬で気持ちが冷めましたね。むしろ、凄まじい怒りが湧いてきました。彼を呼び出して、全て知っていることを話すと、彼はギャンブルで借金漬けになっていて、こんなことをしてしまったと白状しました。今すぐお金を返すか、警察に通報するかどっちかいいか聞いたところ、『お金を返す』と。街金までついて行ってお金を引き出させて、取り返してから、その場で別れを告げました」

 お母さんのお金は戻って来たものの、水嶋さんはショックで3日ほど寝込んだ。しばらく経って、彼はギャンブルの借金で首が回らなくなり、大学を中退したと聞いた。その後の消息はわからないという。

<TEXT/和泉太郎>

【和泉太郎】
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め

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