VAIOが「VAIO S13/VAIO Pro PG」発売 VAIOは、13.3インチワイドのモバイルノートPC「VAIO S13」(個人向けモデル)と「VAIO Pro PG」(法人向けモデル)の受注を3月13日に開始した。機能・性能・デザインを研ぎ澄まして、ビジネスシーンで真に活躍するモバイルPCのベストバランスを追求。発売は3月21日となる。VAIO S13のカラーはブラック、ブロンズの2色を用意している。価格はオープンで、標準仕様モデルの実勢価格が、インテルCore 7 150U搭載モデルが25万9800円前後、インテルCore 5 120U搭載モデルが22万9800円前後の見込み。
その他の画像はこちら ●モバイル性と使い勝手を実現
「VAIO S13/VAIO Pro PG」は、2024年10月発表のハイエンドモデル「VAIO SX14-R/Pro PK-R」の機能を継承しつつ、ビジネス現場でのユーザーからの要望に応え、さまざまな点がアップデートされた。
スリムタイプのビジネスバッグをはじめ、サイドデスクにしまっておけるA4ファイル程度の大きさで、従来機種よりも軽量化したため毎日持ち歩いても苦にならない。また、縦横比16:10のディスプレイを採用し、一般的な13.3インチワイドで縦横比16:9のディスプレイと比較して縦方向のサイズを約8.2%増やすことで、縦横比16:9の14.0インチワイドディスプレイに匹敵する生産性を実現し、オフィスワーク、情報収集、写真編集といった、さまざまな作業を快適にしている。
標準ACアダプタは、USB Type-C標準ACアダプタへと変更され、重さ約185gと軽量で持ち運びしやすくなった。また、USB Type-C、USB Type-A、HDMI出力、有線LANといった、利用頻度の高いインターフェースをひと通り備えている。
5Gのモバイルデータ通信機能搭載モデルも選択可能で、eSIMと物理SIM(nanoSIM)の両方に対応しているので、用途や目的によって複数回線を使い分けられる。また、SIMフリーのため契約する通信事業者を選ばない。VAIO Pro PGでは、auのデータ通信用eSIMを組み合わせた「5年間無制限データ通信付モデル」も用意する。
本体には、搭載マイク数が3基に増え、AIノイズキャンセリング機能を進化させ、会議のシチュエーションに合わせて「標準モード」(360°音声以外の周囲の雑音を低減)、「プライベートモード」(対面の声を拾わずマイクの集音範囲を正面約90°程度に制限)、「プライバシーモード」(対面の声を拾わずマイクの集音範囲を正面約40°程度に制限)、「会議室モード」(6〜8名ほどの会議室で遠くの人の声を自動的に調整して、壁などに反射して時間差がついた音声も抑制)の、四つのモードを会議のシチュエーションに合わせて選択できる。あわせて、専用キーで呼び出してワンアクションで各種設定を切り換えられる「VAIOオンライン会話設定」も備えている。
さらに、持ち歩き中の落下や通勤時の混雑による圧力といった、モバイルユースにおけるさまざまなアクシデントを想定した、ハイエンドモデルと同等の品質試験を実施しており、数十項目にもおよぶVAIO独自の厳しいテストをクリアする、高い堅牢性を実現した。VAIO S13/VAIO Pro PGではあわせて、新たに追加されたPC内部の基板やデバイスの接触不良がないかを確認する、非固定の振動試験「飛び跳ね振動試験」もクリアしている。
そのほか、バッテリ充電を90%または80%に抑えることによって、バッテリの寿命を延ばす「いたわり充電モード」も用意する。
VAIO S13の標準仕様モデルは、13.3インチワイド液晶ディスプレイ(解像度1920×1200)、メモリ16GBを搭載し、インターフェースはUSB Type-C×2基、USB Type-A×2基、HDMI出力×1基、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T準拠の有線LANポートなどを備えている。
対応無線通信は、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠の無線LAN、Bluetooth 5.3。OSはWindows 11 Pro 64ビット。
バッテリ駆動時間は、動画再生時が約8.0時間、アイドル時が約21.0時間。サイズは幅299.3×高さ17.7〜19.6×奥行き221.1mmで、重さは約1.019kg。
ストレージ(SSD)容量は、インテルCore 7 150U搭載モデルが1TB、インテルCore 5 120U搭載モデルが512GB。