3月11日、東京・JR高田馬場駅近くの路上で、ライブ配信中の女性が刃物で殺害された事件。亡くなったのは、ライブ配信サービス「ふわっち」で、「最上あい」の名義で配信者として活動していた佐藤愛里さん(22)だ。
佐藤さんが被害に遭ったのは、11日に行った「山手線1周」企画の最中だった。山手線沿線でライブ配信をしながらサイコロを振り、「1駅戻る」「駅前でダンスをする」など出目に設定したお題をこなしながら、徒歩で山手線1周を目指すという企画だ。
そして11日午前10時前、配信中の佐藤さんは襲撃され、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は首や頭部などをナイフで刺されたことによる出血性ショックだった。
殺人未遂の容疑で現行犯逮捕されたのは、栃木県の職業不詳・高野健一容疑者(42)。各社の報道によると、高野容疑者は事件当日の朝に上京し、“高田馬場駅に着いた”という佐藤さんの発信をもとに居場所を特定し、一直線に駆け寄って佐藤さんを急襲したという。
調べに対して、佐藤さんに対して、「多い時で月10万円ほど投げ銭していた」と供述しているほか、一昨年に佐藤さんに貸した250万円の返還を求めた民事訴訟も起こしていたとも報じられている。
|
|
真偽は定かではないが、事件当時、Xでは犯行直後だとするライブ配信の動画が瞬く間に拡散。動画では、現場に駆けつけた警官の声やパトカーのサイレンが鳴り響いており、緊迫する現場の状況にSNSは騒然となった。
そんななか、“ひろゆき”こと実業家の西村博之氏(48)が11日のYouTube配信で事件に関する持論を語った。
ひろゆき氏は、事件の概要に触れつつ、「昔からそういう事件ってあったんですよ。福岡のイベントにブロガーの人がいて、刺されたみたいな」と切り出した。これは’18年、著名なブロガーでインターネットセキュリティ会社に勤務していた男性が、講演会場で待ち伏せされ、刺殺された事件。翌年、加害者には懲役18年の判決が確定したが、被害者とは直接の面識がなく、ネット空間で募らせた憎悪が犯行に駆り立てたケースとして、世間に衝撃を与えた。
そのうえで、ひろゆき氏は「恨まれてる人は、場所がわかるような配信はしない方がいい」とコメント。続けて、「(ひろゆき氏自身が)襲撃される可能性ってゼロではないんですよ。別に僕の問題ではなくて、ある程度知名度がある人では必ず起こる話。芸能人の人で、家を襲われましたとか、酸性のものをライブ中にかけられました、とか。やった行為ではなく、逆恨みとかでも普通に発生するんですよね」とも語った。
いっぽう、「最上さんって、ほとんどの人は知らなかったと思うんですよね。でも、そのレベルの人でも、そういうことは起きてしまうよって話で。一般市民の人も突然通り魔に刺されて死ぬ人もいるし、なのでそれを防ぐというのは構造的に不可能なんじゃないかなと思うんですよね。交通事故みたいなもんで」とも指摘していた。
|
|
動画・画像が表示されない場合はこちら
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。