テレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル『晴れたらいいね』トークイベントに出席した(左から)永野芽郁、芳根京子 (C)ORICON NewS inc. 俳優の永野芽郁と芳根京子がこのほど、都内で行われたテレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル『晴れたらいいね』(30日 後9:00)トークイベントに登壇。過酷な撮影を振り返った。
【写真】ナナナグッズをゲット!笑顔でナナナを見つめる永野芽郁 原作は、自身も看護師の経験がある藤岡陽子氏の同名小説(光文社文庫刊)。脚本は、岡田惠和氏が担当する。仕事への活力を失った看護師の主人公・高橋紗穂(永野)が、1945年のフィリピンの戦場で働く陸軍看護婦・雪野サエとしてタイムスリップする。戦時中で物資も少なく、死と隣り合わせの過酷な状況の中、DREAMS COME TRUEの名曲「晴れたらいいね」を歌いながら、希望を見失わず、仲間たちとともに強く生き抜こうとする姿を描く。芳根は、雪野サエの親友であり、同じく陸軍看護婦の藤原美津を演じる。
撮影を振り返った永野は「心を保つことが大変でした。戻ってこないかもしれない人たちを送らなければいけないことが『毎日この気持ちを…』と、お芝居でもしんどくなる時間がありました。この役を通して学んだことでもあります」と神妙な面持ちに。芳根は「明日どころか1分先も何が起きるかわからない緊張感を保つのは、心がすり減るものはありました。だからこそ、小さな幸せが大変だからこそ感じることができました」とうなずいた。
撮影も過酷だった。芳根は「寒い中、5、6時間、海に入っていなきゃいけなくて」と告白。永野は「水温が低いので『キャー』って言いながら入ったのですが、絆が深まった」と前向きにとらえ、「現場にサウナカーも来てくれて。寒いところからあったまるんで、体中から湯気が立っていて、それも面白くて思い出深いです」と懐かしんだ。
そんな心身ともに注いだ作品について、永野は「なんで『晴れたらいいね』というタイトルになったか、見ていただけたら知っていただけると思います。この楽曲に私たち自身も救われて前向きになれながら撮影したことを覚えています。忍耐強くたくましく生きている人の姿を見て、感銘を受けました。ぜひご覧になっていただけたらうれしいです」と呼びかけ。芳根は「配信はされていますが、地上波で初めて放送されます。小さな幸せを感じてもらえたらうれしいなと思います」と願いを込めた。