「山の妖精」が快足を地元新潟ファンに披露した。
城西大在学中、23、24年箱根駅伝で5区を走り、2年連続区間新をマークした十日町市出身の山本唯翔(23=スバル、開志国際出)が16日、新潟ハーフマラソン(新潟県スポーツ公園発、デンカビッグスワンスタジアム着=21・0975キロ)にゲストとして出場した。
気温7度、雨がやまない悪天候も、山本には心地よかった。スタートの号砲を笑顔で聞き、ゴールラインも笑顔で越えた。「沿道から声をかけてもらった。温かかった」。一昨年の同大会以来の地元でのレース。ゲスト走者のため記録はなく、自身の計測で1時間8分40秒は「6割くらいの力」で想定通りだった。
昨春に大学を卒業。社会人1年目は1万メートルで自己ベストの28分19秒40を出した。今年元日のニューイヤー駅伝は3区を走り、5位入賞に貢献。着実に地力をつけている。
レース後、「来年の2、3月はマラソンに出るつもり。別府大分か大阪のどちらかを目指したい」と来年のマラソン挑戦に意欲を示した。28年ロサンゼルス五輪出場が大きなターゲット。「五輪で表彰台に上る」ことが競技生活最大の目標だ。地元で次のステップに進む覚悟をのぞかせた。【斎藤慎一郎】
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○…21年東京五輪男子マラソン代表の十日町市出身、服部勇馬(31=トヨタ自動車)もゲストとして訪れた。当初は出場予定だったがケガのため辞退。スタート直後にハイタッチしながらランナーたちを激励した。「応援するつもりが、僕の方がパワーをもらった。走りたくなった」。右ひざを痛めて昨年5月から公式戦を欠場中だが、今年5月に復帰予定。マラソンも8月の北海道かシドニーのどちらかで復帰を目指す。「最大目標はロス五輪だが、まず1年1年が勝負。MGCの出場権を獲得したい」と話した。
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