長友佑都(撮影は昨年3月) 日本代表は17日、FIFAワールドカップ26アジア最終予選 第7節バーレーン代表、第8節サウジアラビア代表とのホーム2連戦に向け、千葉県内で始動した。日本代表はアジア最終予選C組でここまで5勝1分け無敗・22得点2失点と圧倒的な強さを見せ、ワールドカップ出場に王手をかけた。次戦のバーレーン戦に勝利すれば、8大会連続8回目のワールドカップ出場が決定する。
昨年3月に1年3カ月ぶりの日本代表復帰を果たし、以降もコンスタントに招集されている長友佑都だが、出場機会には恵まれていない。ベンチ外も続く中「最近ピッチに立てていないので、悔しい思いはしてるんですけど、それを噛みしめたいという思いで日々頑張っています」と前を向く。勝てばワールドカップ出場決定となる重要なバーレーン戦に向け、長友は「決めます。それだけです」と一言。続けて「最終予選は順調に来ているとは思っていますけど、こういう時に足元をすくわれることも経験上あるので。当たり前のことを言ってるんですけど、当たり前のことがなかなかにはできなくて、足元すくわれるという経験は何度もしているので、そこはしっかりと引き締めたい」と説いた。
日本は昨年行われたアジアカップでベスト8敗退。準々決勝イラン代表戦後、冨安健洋は「熱量だったり、ピッチ上での振る舞いも含めて、もっともっとやらないといけない」とコメントしている。長友の復帰以降は練習からチームに活気が感じられるが、自身も「僕が入ってからですね。そう思っています」と自負がある。「その前までは正直僕は分からないので、比べることはどうなのかと思いますけど、僕が来たときは元気ないなと感じた。アジアップで結果残せなかったこともあると思いますけど、自分のエネルギーや魂が伝わっているのではないか」と分析した。
所属するFC東京では今季開幕から5試合に出場。松橋力蔵新監督は3バックシステムを導入し、長友はウイングバックとして出場を続けている。現在のコンディションについては「全部まだまだです。良くなっているものの、チームの勝利には貢献できていなかった」と不甲斐なさを感じているようだ。「目指すのはやっぱりワールドカップで試合に出て、活躍して、このチームを勝たせること。それを考えると足らないことが多すぎて、本当に時間も足らな過ぎて、毎日毎日悔しくて、泣きそうになります」と長友。「でも絶対自分はやりきれると思うし、その夢をつかめると確実に自分の中でももう見えてるものがあるので、それを信じてやっていきたい」と力強く語った。