受験費補助の上限5万円から10万円に　交通遺児育英会が支援拡大

　交通遺児育英会（東京都千代田区）は4月1日から、奨学生に給付する進学受験費用補助の給付上限額を5万円から10万円に引き上げるとともに、新たに大学院進学も給付対象に加えると発表した。各種資格取得費用補助の対象に英語以外の外国語検定や簿記、宅建、ファイナンシャル・プランナー（FP）などを追加する。

　各種資格取得費用補助は、英語以外のフランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、韓国語、ロシア語、イタリア語の検定試験のほか、漢字検定、数学検定や簿記、医療、IT、電気・機械、建築・土木などの資格を対象に加える。

　交通遺児育英会は、受験料が値上がりする中、保護者からの要望を考慮した。資格取得費用補助はこれまでは自動車免許取得や英語検定試験を対象にしてきたが、進学・就職などに有利な資格にも補助を望む声が多かった。