「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」の既知の不具合まとめ【2025年3月26日現在】

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2025年03月26日 17:51  ITmedia PC USER

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Windows 11(バージョン24H2)の既知の不具合をまとめた

 Microsoftが2024年10月1日(米国太平洋時間、以下同)から順次配信している最新のOSアップデート「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」だが、本バージョンの導入によって不具合が発生する可能性がある環境では、「セーフガードホールド」と呼ばれる機能でアップデートの配信が見送られている場合がある。


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 この記事では、Windows 11 2024 Updateにおいて2025年3月26日時点で発生/解消した既知の問題をまとめる。なお、2025年3月5日時点で報告されていた既知の問題や、解消した問題については別の記事で紹介している。


 また今回は、過去のバージョンで新たに発生した、解決済みの「既知の問題」についても紹介する。


●「AutoCAD 2022」が起動しない(解消)


 本バージョンにバージョンアップした一部の環境において、Autodeskの2D/3D CADアプリ「AutoCAD 2022」がエラーメッセージを出して起動できないトラブルが発生していた。


 本件については、Autodeskが配信を開始したアップデートプログラムを適用することで解消する。適用後、48時間以内にセーフガードホールドが解消される。


●「Asphalt 8」で例外エラーが発生する(解消)


 本バージョンを導入すると、Gameloftのカーレーシングゲーム「Asphalt 8(アスファルト8)」で例外エラーが発生し、アプリが応答しなくなる場合がある問題が発生していた。


 Microsoftによると、本件は3月19日までに解決し、セーフガードホールドも解除されたという。ただし、サポート情報ではどうやって解決したかは明記されていない。


●2025年1月の更新で「リモートデスクトップ」に問題が生じる(おおむね解消)


 本バージョン向けの2025年1月プレビュー更新(KB5050094)以降の更新プログラムを適用すると、「リモートデスクトップ接続」アプリにおいて以下の問題が生じることがあると報告された。


・セッションに接続するとすぐにフリーズしてしまう


・意図せずセッションが切断されてしまう


セッションに接続するとすぐにフリーズしてしまう


 上記のうち、セッションに接続するとすぐにフリーズしてしまう問題については2025年2月のプレビュー更新プログラム(KD5052093)を適用することで解決する。ただし、本バージョンとコアプログラムを共有している「Windows Server 2025」については近日中の解決を見込んでいる。


意図せずセッションが切断されてしまう


 意図せずセッションが切断されてしまう問題については、本バージョンで稼働するクライアントデバイス(PC)から「Windows Server 2016」以前のバージョンで稼働するリモートデスクトップにアクセスした場合に発生するという(多くの場合、接続から65秒で切断される)。


 この問題は、2025年3月のセキュリティ更新(KB5053598)を適用すると大幅に緩和される。


 この更新で問題が解消しない場合は、「Known Issue Rollback(KIR)」を利用すると、本問題の原因となっている部分のみをロールバックすることで問題を解消できる。


●タスクバーの「Outlook」をクリックしてもウィンドウが前面に出ない


 本バージョンが適用されているPCにおいて、Microsoft Officeに内包されている「Outlook」アプリを起動していると、別のアプリが前面にある状態でタスクバーのOutlookアイコンをクリックしても、Outlookアプリが前面に表示されないことがある問題が発生している。


 この問題が発生している場合、タスクバーのOutlookアイコンをクリックするとウィンドウが後面に表示され、Outlookアイコンが通知動作(5回光る)をするという。他のアプリのウィンドウを最小化または移動すれば、操作は継続可能だ。


 現在、MicrosoftのWindows開発チームがこの問題の原因を調査している。


●【過去バージョン】USBプリンタが予期せず動作し謎の文字列を印刷してしまう(解決済み)


 Windows 11(バージョン22H2/23H2)をインストールしたPCに「2025年1月のプレビュー更新(KB5050092)」以降の更新プログラムを適用すると、USBプリンタが予期せず動作し、不思議な文字列を印刷してしまうことがある問題が発生した。


 この問題は、以下の条件を“全て”満たす環境で発生する可能性があり、特にPCよりも後にプリンタの電源を入れた場合、あるいはプリンタをいったん外して再接続した場合に起こりやすいという。


・「USB Print」と「IPP(Internet Printing Protocol) over USB」の両方に対応するUSBプリンタを使っていること


・プリントスプーラーがIPPで印刷指示を出していること


 この問題は「2025年3月のセキュリティ更新(KB5053657)」で解消した。



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