Kōki,主演『女神降臨』はベタな恋愛映画じゃなかった!人生をメイクで変えていくヒロインを大熱演しています♡

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2025年03月26日 18:30  Pouch[ポーチ]

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【最新公開シネマ批評】
映画ライター斎藤香が現在公開中の映画のなかから、オススメ作品をひとつ厳選して、本音レビューをします。

今回ピックアップするのは、Kōki,さん主演映画『女神降臨』(前編「Before 高校デビュー編」:3月20日公開/「After 後編プロポーズ編」:5月1日公開)です。韓国の人気コミックの実写映画化。試写で前後編を鑑賞しましたが、Kōki,さんは等身大のヒロインを好演していてキュートな映画でしたよ。

では、物語からご紹介しましょう!

【物語】

地味で冴えない容姿で学校でいじめられていた谷川麗奈(Kōki,さん)は、カリスマメイクアップアーティストのセレーナ(鈴木えみさん)の影響を受け、メイクを学び、みるみる美しくなっていきます。そして転校した先の学校では注目の美少女に!

ところが同級生の神田俊(渡辺圭祐さん)にメイクの秘密を見抜かれてしまい、麗奈は口止めとして彼の言うことを何でも聞く約束をしてしまうのですが……。

【テーマは“なりたい自分を諦めない”】

“冴えないルックスの女の子が実は美人だった” と言うのはありがちですが、本作のヒロインの麗奈は、”メイクの力で美を自力で手にいれる!” というのが良かったですね。メイクテクニックを習得し、やがてそれが将来の仕事にも結びついていくような展開は、とても現実的。「やればできる!」的なポジティブさに溢れていました。

また麗奈はホラーオタクな自分も愛していて、公私を使い分けているのも良き。素顔の麗奈を知っているのが、ホラーレンタルショップのオーナー・依田(佐藤二郎さん)。自宅以外でも素の自分をさらけ出して息抜きできる場所があるっていいなあと思いました。ただ、同級生の神田俊も常連客だったことから、大変な事態になっていくわけですよ。

【ベタな恋愛に走らないところも○】

クールな神田に秘密を握られてしまう麗奈。そのうち恋に落ちるんだろうな〜と思ったけれど、本作は安易に麗奈を恋愛に走らせません。神田とバチバチな関係の五十嵐悠(綱啓永さん)との三角関係的な展開もありますが、麗奈にとって大切なのは「なりたい自分を諦めない」こと。

それは彼のためではなく自分のため!というのが一貫していて、だからこそ応援したくなるヒロインなのだと思いました。

【Kōki,の変身ぶりに驚き!】

麗奈は素顔は地味目だけどメイクで華やかになります。が、Kōki,さんは逆で、素顔は華やかですが、メイクで地味めな女の子に変身しています。この地味メイクがけっこうすごい!眉毛のボサボサ感、ニキビなどが超リアルなんです。また自分に自信がないときのオドオドした感じ、どうしても堂々と歩けない様子はリアリティがあり、麗奈の揺れる気持ちが伝わってきました。

Kōki,さんは映画デビュー作『牛首村』(2021)では村の狂気に巻き込まれていくヒロインを熱演し、アイスランド映画『TOUCH/タッチ』(2024)では複雑な事情を抱えるヒロインを好演。気負いなく、海外の映画にもサクッと出演しちゃうところは今どきだなあと。今後も日本映画、海外映画を行ったり来たりして活躍しそう。ポテンシャルは高いので可能性は大ありです!

前編で麗奈の “女神への道” を描き、後編で麗奈の恋の進展、秘密の暴露(!?)が!ポジティブに自分で自分を成長させていくヒロインの青春物語。オススメですよ!

執筆:斎藤 香(C)Pouch
Photo:©映画「女神降臨」製作委員会

『女神降臨』
2025年3月20日より全国ロードショー
監督:星野和成
脚本:鈴木すみれ
原作:「女神降臨」yaongyi(「LINE マンガ」連載)
出演:Kōki,
渡邊圭祐 綱 啓永 菅井友香 宮世琉弥 鈴木えみ 津田健次郎 佐藤二朗 ほか
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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