セレーナ・ゴメスの悲痛な叫び、カルラ・ソフィア・ガスコンの激情がさく裂! 『エミリア・ペレス』本編映像解禁

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2025年03月26日 19:10  クランクイン!

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映画『エミリア・ペレス』場面カット (C)2024 PAGE 114‐WHY NOT PRODUCTIONS‐PATHÉ FILMS‐FRANCE 2 CINÉMA COPYRIGHT PHOTO:(C)Shanna Besson
 第97回アカデミー賞にて助演女優賞、第77回カンヌ国際映画祭で女優賞と審査員賞を受賞するなど世界の映画祭を席巻した映画『エミリア・ペレス』より、ジェシー(セレーナ・ゴメス)の悲痛な叫びとエミリア(カルラ・ソフィア・ガスコン)の激情がさく裂する本編映像が解禁された。

【動画】セレーナ・ゴメス、カルラ・ソフィア・ガスコンが激しい怒りをぶつける『エミリア・ペレス』本編映像

 本作は、フランスの名匠ジャック・オーディアールが脚本と監督を務め、女性として新たに生きることを決意したメキシコ最恐の麻薬王と、彼女との出会いで運命を切り開いていく3人の女性たちの姿をミュージカル仕立てで描いた感動作。カンヌ国際映画祭で主演女優賞・審査員賞をダブル受賞し、ゴールデングローブ賞でも最多4部門を受賞、第97回アカデミー賞では助演女優賞を受賞するなど世界の映画賞を席巻している。

 優秀な才能をボスに利用され、不遇の日々を送っていた弁護士のリタに、驚くべき依頼が舞い込む。メキシコ全土を恐怖に陥れていた麻薬カルテルのリーダー、マニタスが「女性としての新たな人生を用意してほしい」というのだ。リタの完璧な計画が成功し、それぞれが新たな人生をスタートさせた4年後、マニタスはエミリア・ペレスとしてリタの前に現れる。マニタス時代に犯した罪に心を痛めるエミリアは、リタの協力のもと人々を救うために壮大な活動を始める。だが、エミリアが亡きマニタスのいとことして、妻と2人の子供を呼び寄せたことから、運命は思わぬ方向へと激しく動き出す―。

 出演は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのゾーイ・サルダナ、自身もトランスジェンダー女性であるカルラ・ソフィア・ガスコン、全米の若者からの絶大な人気を誇るセレーナ・ゴメス、国際的に活躍するメキシコ出身のアドリアーナ・パス。

 メキシコの麻薬王マニタスが、女性として新たな人生を歩む姿を描く本作。セレーナが演じるジェシーは、かつてマニタスの妻として暮らしていたが、彼の“死”とともに国外へ移送される。その4年後、マニタスの“いとこ”と名乗るエミリア(カルラ)に迎え入れられ、再びメキシコで子どもたちと暮らすことに。しかし、その豪華な生活は、ジェシーにとってまるで監獄だった。ジェシーは閉ざされた生活の中で、「自分の未来はこのままでいいのか」という疑念に苛まれるようになり、ある決断を下すこととなる─。

 今回解禁された本編映像は、エミリアとジェシーがそれぞれ怒りに震えながらリタ(ゾーイ)に電話をかけるシーン。エミリアは、自分が面倒を見ていた最愛の子どもたちを、ジェシーが何の相談もなく連れ去り、勝手に家を出ていったことに激しく憤っていた。一方のジェシーもまた、母親である自分を差し置いてエミリアが子どもたちの母親のように振る舞うことに強い憤りを感じている。

 「子どもを連れて逃げた。ヒモ野郎と一緒にね。絶対許せない。あの女は母親。でも私だって親よ。黙って引き下がる気はない」とまくしたてるエミリア。「食べ物を買うお金もない。カードが使えないし、口座も凍結された。子どももお金も奪おうとしてる」と叫ぶジェシー。間に立つリタは2人に「怒りを抑えて冷静になるのよ」「落ち着いて」となだめたり、「人を自分の思いどおりにできるわけがない」と説得しようとするが、対立は激化。どちらの味方をすることもできず深く苦悩する…。三者三様の感情が交錯し、緊迫した空気のなかで、彼女たちの複雑な関係性が浮き彫りとなる印象深いシーンとなっている。

 オーディアール監督は「『エミリア・ペレス』では、暴力と男性らしさの関係を異なる視点から捉えようとする試みがなされている」と説明。そして「この作品は基本的に贖罪の物語だ。性別を変えることで、男性による暴力を異なる角度から見ることができるのか、という問いを投げかけた。しかし、現実にはそれは難しい。主人公エミリアがどれほど強い信念を持っていても、暴力の連鎖から逃れるのは容易ではない。それでも、彼女がその連鎖を断ち切ろうとする旅そのものに価値があるのだ。その過程で得たものこそが重要だ」と語っている。

 映画『エミリア・ペレス』は、3月28日より全国公開。
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