女優鈴木保奈美(58)26日、都内で4月4日公開の映画「HERE 時を越えて」(ロバート・ゼメキス監督)の公開記念イベントに出席した。紀元前から現代まで定点カメラで映像を捉えて映し出し、そこにかわるがわるやって来る家族の物語。
鈴木は「まずは、びっくりしました。何が始まるんだろうと思って、スクリーンから目が離せませんでした。誰も殺されない、どこにでもいる家族の、どこにでもある物語を、丁寧に丁寧に追っていく。どうしてこんなに引きつけられるんだろうと思う」と話した。
原作はリチャード・マグワイアによる300ページにも及ぶグラフィックノベル。鈴木は「自分で勝手にストーリーを作りながら楽しめる本でした。この本から、ロバート・ゼメキス監督は、こういう風に作ったのかとも楽しめる。原作には映画にはない1万年くらいの未来も出てくるけど、人間も地球もこんな風になっちゃうのかと思う。ゼメキス監督は愛で包んで、シビアな情景は避けている。第3次世界大戦とか、今の私たちに対する警告かとも思います。厳しい描写の部分はあえて描かず、社会的メッセージを込めた作品にしなかったのは監督の優しさなのかとも思います」と振り返った。
トム・ハンクス(68)とロビン・ライト(58)が1994年の映画「フォレスト・ガンプ」以来31年ぶりの共演で、VFXを使って10代から70代までの夫婦を演じている。同作を演出したゼメキス監督が再び演出したことに、鈴木は「昔の仲間が集まってやれるのはうらやましいですね。おふたりにどうやってやったのか、直接聞いてみたい。顔の部分はデジタルメークをしていますが、若くなった顔に合わせて姿勢とかスピードをどうやってやったのかを、本当に知りたいです。体の微調節って、分かっていてもできないんですよ〜っ。思った通りに体は動きません」と笑った。
もしも、自分にVFXを使ったオファーが来たらという質問に「どうしましょう。私は新しくて面白いことはやってみたがりなので、気持ちだけは。ちょっとまだ想像つかないですけど、怖いですね。観客としてはうれしいですけど」と話した。
|
|
そして、鈴木が子どものころの写真がスクリーンに映し出された。「七五三ですね。これは祖母の家。門を覚えている。初孫だったので、親戚がよく集まったのを覚えています」。最後のフォトセッションでは「時を超える笑顔をお願いします」とリクエストを受けて「どうしたらいいの」と苦笑いしていた。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。