岩下志麻「今はただ、悲しみと喪失の思い」夫篠田正浩さん死去にコメント パーキンソン病で闘病

5

2025年03月28日 13:15  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

映画「スパイ・ゾルゲ」公開初日舞台あいさつで岩下志麻(左)から花束を受け取る篠田正浩さん(2003年6月撮影)

岩下志麻(84)が、夫で映画監督の篠田正浩さんが94歳で亡くなったことが発表されてから一夜明けた28日、コメントを発表した。


「この度、夫篠田正浩が肺炎の為、94歳で二十五日未明に旅立ちました。この4年間パーキンソン病と闘いながらどうにか日常生活に支障はなく生活しておりましたが、今年一月に転倒して骨折をしてしまい、また三月に肺炎になりついに力尽きてしまいました」と、亡くなるまでの経緯を明かした。


岩下は、60年の篠田さんの監督作「乾いた湖」に出演して知り合い、65年の松竹退社後、67年に結婚。松竹出身の監督と看板女優との結婚は話題を呼んだ。同年に夫婦で表現社を設立し、ベネチア映画祭(イタリア)などに出品された「心中天網島」や「沈黙」など、夫婦で日本映画史に残る作品を共作した。「篠田と出会ったことによって沢山の作品で色々な役を演じることが出来ました。今の私があるのは本当に篠田のおかげだと思っております。篠田が『僕たちは映画という魔物に取りつかれて2人で魔物退治をやってきたようなもの』と申しておりましたが、そんな篠田に今は感謝の言葉しかありません」と篠田さんに感謝しつつ「58年間人生を共にして参りましたので、今はただ、悲しみと喪失の思いで胸がいっぱいです。岩下志麻」とつづった。


岩下は、東京・丸の内TOEIで28日から5月8日まで開催の特集上映「昭和100年映画祭 あの感動をもう一度」の一環として、29日に同所で行われる86年「極道の妻たち」の上映後、舞台あいさつに登壇の予定だったが、東映は27日、舞台あいさつの中止を発表した。


◆篠田正浩(しのだ・まさひろ)1931年(昭6)3月9日、岐阜県生まれ。加納高時代は400メートル走で国体出場。早大競走部で長距離に転向。同2年時にアキレス腱(けん)を痛め引退。卒業後松竹で映画監督に。第2作の「乾いた湖」で寺山修司を脚本家として抜てき。後年世界的な作曲家になった若き日の武満徹に音楽担当を任せたりと、新しい試みで「松竹ヌーベルバーグ」の旗手と言われた。91年に「少年時代」で日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞。03年の「スパイ・ゾルゲ」を最後に監督引退。10年に「河原者ノススメ」で泉鏡花文学賞。妻は女優の岩下志麻。

このニュースに関するつぶやき

  • いや、本人のストレスとか全然考えてないやんw
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(3件)

ニュース設定