
「フジテレビも大変だと思いますけど、うちもヤバいですよ。すでにBPO(放送倫理委員会)の審議入りは覚悟しているし、プロデューサーの更迭も含めて番組責任が取られるようですよ」
バラエティー番組現場スタッフが、そんなことを耳打ちしてきた。
スタッフ氏が指摘するのは、バラエティー番組『月曜から夜ふかし』がやらかした事件だ。中国出身の女性の街頭インタビューが放送されたが、これがまったくの偽造、捏造だったというお粗末。
「3月24日の番組で、中国ではカラスを食べるというようなことが放送されましたが、実際はまったく話していない。制作スタッフが意図的に編集したそうです」
とスポーツ紙放送担当記者が伝える。続けて、
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「放送直後から、カラスを食べない、という抗議のメールや電話が殺到したそうで、日テレ側は慌てて社内調査をしたそうです。その結果、捏造であることがすぐさま判明した、という流れです」
番組終了もあり得る
日テレは番組公式サイトで全面的に謝罪したのだが……。
「局内の空気は、やっちゃったな、でしたね。番組公式サイトで謝罪するだけじゃなく、『セクシー田中さん』の問題のときのように日テレの公式サイトで謝罪するべき案件だと思いますよ」と前出・バラエティー番組制作スタッフは手厳しい。
別の関係者はこう指摘する。
「日テレは、岐阜県の裏金作り問題で虚偽証言を放送した“バンキシャ問題”以降、報道局内には放送内容の事前チェックをする体制が敷かれていますが、バラエティー番組は、そこまで厳密ではない。
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現状、世間的にはそれほど炎上していない案件ですが、とてもこのままでは済まないというのが局内の雰囲気。中国人の人権を傷つける問題ですからね。これからのさらなる調査で、なぜ街頭インタビューとオンエアの間に行き違いが生じたのか、詳細が発表されると思いますが、最悪、番組終了、もあり得ますよ」
日テレは「テレビメディアとして決してあってはならない行為」と問題を重視した。
「つまりあってはならない行為があったということは、日テレはテレビメディアとして失格、と自ら認めたということです。お始末至極ですよね」(前出・スポーツ紙放送担当記者)
どのように着地するのか、推移が見ものだ。