写真 20th Centuryの坂本昌行とNEWSの増田貴久が初共演するミュージカル『ホリデイ・イン』が4月1日から、渋谷の東急シアターオーブにて幕を開けた。同作は1942年に製作された映画『Holiday Inn』をもとに舞台化され、’16年にはブロードウェイに進出した人気作品。ハリウッドを代表する映画音楽家・アーヴィング・バーリンの名曲に合わせて、男女4人の恋愛を軸に色鮮やかなショーが展開していく。
主人公のジム・ハーディを坂本、ジムの親友でパフォーマーのテッド・ハノーバーを増田が演じる。劇中から抜粋した2シーンが公開されたプレスコールでは、豪華なアンサンブルに合わせて軽快なステップを踏みながら、息の合ったハーモニーを会場に響かせた。
その後の取材会には、坂本と増田に加えて、柚希礼音、夢咲ねね、保坂和寿、演出家のビル・ディーマーが出席した。座長の坂本は、「古き良き時代のミュージカル作品は所作やポーズ、語りが非常に難しい作品。それを優雅に流れるような感じで、歌やダンスを通してお客様が心豊かになれる作品をお届けしたい」と意気込んだ。
日本初演となる今作についてビルは、「1940年代のクラシックなミュージカル作品ですが、新しい演出、新しいアプローチをしながら作り上げてきました。ですから、この作品をちゃんと見せるためにはあらゆる才能を持ち合わせたキャストが必要でした。今回集まっていただいたキャストの皆さんは、本当に素晴らしい卓越した才能を持っている方々で非常に嬉しく思っています」とコメント。それを頷きながら聞いていた増田が、「ありがとうございます!」と食い気味に答えると報道陣から笑いがこぼれた。
また、今作のオファーは作品名を聞く前に快諾したという増田。「V6の後ろで踊らせてもらった機会も多いですし、たくさんのミュージカルに出られている坂本くんと一緒のステージに立たせてもらうのは不思議な気持ちです。今作では、『後輩はこれぐらい育っていますよ!』という気持ちで恩返しできるように頑張ってきましたけど、稽古場では坂本くんはずっと鏡の前で練習されていて、何度か僕のほうが先に帰ることも多かった。それぐらい追いつけない先輩ですし、裏での姿も勉強させてもらいました」と、リスペクトの眼差し。すると坂本は、「そうなると、もう失敗できないじゃない。やめてくれよ(笑)」と照れながら笑った。
ほかには、『ホリデイ・イン』のタイトルにちなんで、2か月に及んだ稽古期間中の息抜きについての話題へ。坂本は「こういう作品に入ると1つのことしか考えられなくなるので、リラックスしていても頭の中は舞台のことだったから休んでいた感覚がない」と漏らすと、増田も真面目なトーンで、「僕もずっと台本と譜面をにらめっこしてたので、たぶん最後は台本と譜面がにらめっこしちゃってたかもしれないです」とボケを重ねた。
そのなかで、‘13年以来、2度目の来日になるビルは「前回のときに富士山をはじめ、代表的な観光はし尽くしました。なので今回は、桜を見て世界一のショッピングが楽しめる街・銀座で新しい時計をゲットしました(笑)」と時計を見せると、俳優陣からも驚きの声が上がっていた。
同作品の上演は、4月1日〜月16日まで東京・東急シアターオーブ、4月22日〜5月1日まで大阪・SkyシアターMBSにて上演される。約30年にわたって数多の名作ミュージカルに出演してきた坂本と事務所きっての歌声を持つ増田。それぞれの道で表現力を磨き上げてきた二人の競演に注目したい!
取材・文/吉岡 俊 撮影/後藤 巧