ヴァル・キルマーさん死去をうけ、コッポラ監督やジム・キャリー、元恋人シェールらが追悼

　映画『ドアーズ』や『トップガン』で知られるヴァル・キルマーさんが、現地時間4月1日に、肺炎のために亡くなったことを受け、マイケル・マン監督やフランシス・フォード・コッポラ監督、ジム・キャリー、元恋人のシェールらが追悼の意を表した。

【写真】コッポラ監督が共有したツーショット

　アクションスリラー映画『ヒート』（1995）でメガホンを取ったマン監督は、Varietyに声明を発表。「『ヒート』でヴァルと仕事をしていた時、個性とキャラクター表現の力強い流れの中にある、輝かしいまでの変化とその幅に驚嘆していました。彼は、長年にわたる闘病を経験しても精神を保っていました。非常に悲しい知らせです」と述べた。

　『Virginia／ヴァージニア』（2011）でタッグを組んだフランシス・フォード・コッポラ監督は、自身のインスタグラムにヴァルとのツーショットを公開。「彼は高校時代から人並外れた才能を持ち、年を重ねるにつれ偉大さを増していました。彼は素晴らしいコラボレーターであり、知り合うことが出来て喜ばしかった。彼のことをずっと忘れません」と追悼した。
　
　『バットマン フォーエヴァー』で共演したジム・キャリーは声明で、「今日私は、人として、また演技で人の記憶に残るという誰もが羨むレガシーを残した一世代に一人の才能として、心からの尊敬の念とともにヴァル・キルマーのことを思い返しています」とコメント。「彼は偉大な芸術的功績を残しましたが、困難な時期を乗り越えた品格と気概はそれに匹敵するものでした。彼のご家族に、お悔やみを申し上げます」と述べた。

　また1982年に彼と交際し、破局後も友人として交流のあったシェールはX（旧ツイッター）にて、「ヴァルス、さみしくなる。楽しくてクレイジーで、面倒くさい人だったけれど、最高の友だちだった。（『トム・ソーヤー＆ハックルベリー・フィン』や一人芝居『Mark Twain：Citizen Twain.（原題）』で演じた）マーク・トウェインは最高だったし、闘病中は勇敢だった」と追悼している。

　ヴァルさんは『トップガン』でブレイクを果たし、1980年代から1990年代にかけて、『ドアーズ』、『トゥームストーン』、『バットマン フォーエヴァー』、『セイント』といった作品に主演。2015年に喉頭がんと診断され、治療のために声を失ったが、2021年には、ドキュメンタリー映画『ヴァル・キルマー／映画に人生を捧げた男』をお披露目。『トップガン マーヴェリック』（2022）ではアイスマン役を再演し、ファンを歓喜させた。ほかにも、ジョシュ・ブローリンやレイフ・ファインズ、マシュー・モディーン、ジョシュ・ギャッド、ベン・スティラー、カイル・マクラクランらが、追悼声明を発表している。

引用：「 Cher」X（＠cher）
「Francis Ford Coppola」インスタグラム（＠francisfordcoppola）