
【写真】『金子差入店』メイキング写真
本作は、刑務所や拘置所に収容された人への差し入れを代行する「差入屋」を舞台に、さまざまな事情を抱える人間ドラマ、そして店を営む家族の絆を描く。第29回釜山国際映画祭のコンペティション部門「NEW CURRENTS(ニューカレンツ)」部門に出品された。
金子真司は一家で、刑務所や拘置所に収容された人への差し入れを代行する「差入屋」を営んでいた。ある日、息子の幼なじみの女の子が殺害されるむごたらしい事件が発生。彼女の死にショックを受ける一家だったが、犯人の母親が差し入れをしたいと訪ねてくる。「差入屋」として犯人と向き合いながらも、日に日に疑問と怒りが募る金子。そんな時、毎日のように拘置所を訪れる女子高生と出会う。 彼女はなぜか自分の母親を殺した男との面会を求めていた。2つの事件の謎と向き合ううちに、金子の過去が周囲にあらわとなり、 家族の絆を揺るがしていく―。
先月、SUPER BEAVERの書き下ろし主題歌「まなざし」入り本予告が解禁され話題を呼んだ本作より、この度「まなざし」の歌詞の一部を先行公開。混迷の時代を懸命に生きる者たちへの熱い想いが込められた主題歌は、映画に人生を賭ける古川監督との縁から実現した。
脚本完成まで11年かかったという古川監督は、試行錯誤の繰り返しでなかなか納得いくものが書けず時間が過ぎていく中、結婚と我が子の誕生を経て初めて物語の構成が固まったそう。「何があっても絶対に、自分が生きている限り、この子を守り続ける」という強い想いを、金子の息子・和真(三浦綺羅)に注ぎ込んだ。
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映像も、監督の幼少期に見ていた映画らしい映像にこだわり、シネマスコープサイズで撮影するという徹底ぶり。金子一家が商い暮らしをする金子差入店も、店と住まいがひと続きになっている建物を実際に借りて撮影できたことで、金子一家の暮らしがよりリアルに表現された。
このように綿密かつ繊細に作り上げられた『金子差入店』で、本編の余韻に浸る大事なエンドロールを飾ることになったSUPER BEAVERの主題歌「まなざし」。彼らの代表曲でもある「“名前を呼ぶよ”MV 〜映画『東京リベンジャーズ』ver.〜」の制作に携わった縁からオファーに踏み切った古川監督は、「正直、人気がすごすぎて難しいかと思っていたが即決してくださった」「筋が通らないことを絶対にしない人たちなので本当に嬉しかった」と語る。満を持しての長編デビューとなった監督と、縁が縁を呼び集結した豪華なキャスト、スタッフ、アーティストたちとの熱いコラボレーションに期待が高まる。
■SUPER BEAVER書下ろし主題歌「まなざし」歌詞(一部)
まなざしよ まなざしよ
騙し絵みたいな今日に
足りていないのは愛だよ
もう 生々しい意味で
まなざしを まなざしを
抱きしめたらわかる
希望になり得るのも
愛を伴う情だって信じたい
映画『金子差入店』は、5月16日より全国公開。