『おむすび』“風見先輩”松本怜生、『豊臣兄弟!』で大河ドラマ初出演 佳久創、濱田龍臣も参戦 ロゴも解禁

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2025年04月08日 14:11  クランクイン!

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大河ドラマ『豊臣兄弟!』石田三成役・松本怜生
 仲野太賀が主演する2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK総合ほか)より、佳久創、松本怜生、濱田龍臣の出演が発表された。後世に名を残した、豊臣兄弟と深くかかわる人々を演じる。松本は大河ドラマ初出演。併せて、番組ロゴも発表された。

【写真】佳久創は藤堂高虎、濱田龍臣が斎藤道三の孫・斎藤龍興に!

 大河ドラマ第65作となる本作の主人公は、天下人・豊臣秀吉の弟・豊臣秀長。「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまで言わしめた天下一の補佐役・秀長の視点で戦国時代をダイナミックに描く。

 佳久創が演じるのは文武両道に秀でた秀長の腹心・藤堂高虎(とうどう・たかとら)。秀長の重臣の1人。巨漢で知られ、初めは近江の大名・浅井長政に仕えるも、主君を変えて転々とする。秀長と出会い、武勇だけでなく学問も重要だと教えられ、算術・鉄砲・築城など多くを学ぶ。やがて頭角を現し、豊臣秀吉の中国攻めや賤ヶ岳の戦いなどにも参戦。前線で戦うだけでなく、兵站(へいたん)を任されるなど、知勇兼備の武将となる。築城名人としても知られる。

 松本怜生が演じるのは、豊臣政権を支えた秀吉の忠実なる家臣・石田三成。秀吉に重用された、近江国生まれの大名。秀吉と柴田勝家が争った賤ヶ岳の戦いで活躍したほか、数字に強く太閤検地などでもその力を発揮した。秀吉の晩年には、25歳の若さで五奉行の1人となり、豊臣政権の中核を担う。

 濱田龍臣が演じるのは、信長に徹底抗戦した、美濃・斎藤道三の孫・斎藤龍興。美濃国の大名。父・義龍が急逝し、14歳の若さで美濃斎藤氏の家督を継ぐ。父の代からの重臣、竹中半兵衛や美濃三人衆(稲葉良通・安藤守就・氏家直元)など優秀な家臣に恵まれていたが、若年ゆえに家臣の掌握に苦慮。かねてより美濃を狙っていた織田信長は、この機に攻勢を強めるも、龍興は徹底抗戦して信長を苦しめる。

 オーディションにより選抜された3人は出演オファーを受け、「まさか藤堂高虎を演じられるとは思いもしてなかったので、その日は一日中興奮が収まらなかったです」(佳久)、「石田三成という名だたる諸先輩方が演じてこられた大役を、自分が楽しみにしていた『豊臣兄弟!」で演じられること、俳優人生においてこれほどに名誉で、挑戦させていただける機会はありません」(松本)、「『龍馬伝」以来、大河ドラマにまた出演出来る機会を頂けたのがとても嬉しい限りです」(濱田)とコメントしている。

 さらに、乃木坂46・井上和が浅井長政と織田信長の妹・お市の間に生まれた“浅井三姉妹”の長女・茶々役、菅井友香が夫・前田利家とともに歩み、支え続けた賢妻・まつ役で大河ドラマ初出演を果たす。

 プロデューサーの高橋優香子は、「本作の見どころの一つが、若い世代の活躍です。主人公をはじめ、まだ何者でもなかった若者たちが乱世の中で出会い、共に成長し、やがて歴史に名を残す人物となっていく。そうした世代のキャスティングを進めるにあたって、20〜30代の俳優さんたちを中心に大規模なオーディションを行いました」と説明。

 そして「藤堂高虎は、圧倒的な体格と雰囲気が印象的だった佳久創さん。石田三成は、繊細なお芝居が素晴らしかった松本怜生さん。難役でも的確に演じてくださる濱田龍臣さんには斎藤龍興をお願いし、年齢以上の落ち着きと妖艶さを見せてくれた井上和さんには茶々を。可憐かれんをながらに芯のある菅井友香さんには、まつを演じていただきます」と話している。

 番組ロゴについて、NHK映像デザイン部の田中伽奈芽は「このロゴデザインは兄弟が共に築き上げた偉業、そして『陰の立役者』としての弟の重要性を強調する新たな視点を表しています。『!』は弟の存在に対する注目を示すシンボルとして使用しています」と説明。さらに「築城に長けていた兄弟のイメージから石垣が積み重なっていく様子を文字の組み方に取り入れ、時間と努力を重ねた功績の象徴として用いています」と語った。

 大河ドラマ『豊臣兄弟!』は、NHK総合ほかにて2026年放送。

 佳久創、松本怜生、濱田龍臣、プロデューサー、NHK映像デザイン部の田中伽奈芽のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■藤堂高虎役/佳久創

――オーディションを経て、藤堂高虎役のオファーを受けたときの率直なお気持ちをお願いします。

 今回のオーディションでは普段以上に緊張しており、正直覚えていることは少なく、手ごたえなども感じる暇も無くてあっという間に終わってしまった印象でした。ですので数日後にマネージャーから直々に「大河ドラマ無事決まりました」と言われた時は、思わず「よっしゃー!」とガッツポーズをしました。その後にじわじわと「ホントによかったー」と安堵の気持ちがこぼれて来ました。続けてマネージャーから「役は藤堂高虎です」と言われた時、「え、あの知る人ぞ知る、あの高虎!?」と、さらに嬉しかったです。

 まさか藤堂高虎を演じられるとは思いもしてなかったので、その日は一日中興奮が収まらなかったです。

――高虎を演じるにあたっての意気込みをお願いします。

 元々、藤堂高虎については主人をコロコロ変えていたという、少しネガティブな印象を持っていました。しかし色々と調べてみると、自分を正しく評価してくれて、仕えるに値する主人に精一杯を尽くしていたという、むしろ情に熱く有能な武将であったという印象に変化しました。秀長に対しても、その人柄にほをれ込み、そして自分自身を評価してくれていたからこそ、精一杯努力し、結果的に右腕と呼ばれる存在になれたのではないかと想像しています。

 高虎は戦に出陣すれば、必ず戦果をあげると言って良いほど、屈強な武将であると同時に、築城の名人ともいわれるほどの頭脳も持ち合わせる人物です。『力強さ』だけではなく『知性』も感じられる高虎を演じられる様に挑んでいきたいです。

――高虎にゆかりの深い、奈良の皆さんに向けてメッセージをいただけると幸いです。

 藤堂高虎が秀長とともに過ごした最後の地が、奈良・大和の地だったのではないかと思っています。秀長に寄り添い、多くを託された高虎にとって、大和納言と呼ばれるようになった秀長の領地は、主君との忘れがたい時間がたくさん詰まった場所だったんだろうと思います。近いうちに、秀長に最も信用されていたであろう高虎の気持ちを感じながら、大和路を巡りたいと考えています。

■石田三成役/松本怜生

――オーディションを経て、石田三成役のオファーを受けたときの率直なお気持ちをお願いします。

 夢かと思いました。昨年から毎日紙に書いていることがあり、それが「大河ドラマの出演が決まった!」でした。出演する妄想は密ひそかにしていたのですが、、、いざ決まると実感が湧かなかったのが本音です。石田三成という名だたる諸先輩方が演じてこられた大役を、自分が楽しみにしていた「豊臣兄弟!」で演じられること、俳優人生においてこれほどに名誉で、挑戦させていただける機会はありません。

 不安や緊張は全部捨て、自分に求められていること、自分に表現できることにただ真っ直ぐに向き合い石田三成を全うしたいと思います。

――三成を演じるにあたっての意気込みをお願いします。

 戦国の歴史が好きですが、石田三成は素性の知れない人物の一人です。“知的で冷酷、日本一の嫌われ者"をなんてことも言われており、あまり良い印象を持たれていない武将ですが、歴史が勝者によってつくられる戦国の時代で関ヶ原の合戦に敗北した三成は一番の被害者な気もします。“一人が万人のために、万人が一人のために尽くす”、石田三成が掲げた「大一大万大吉」の旗印の理念が僕は好きです。

 賛否分かれる武将だからこそ、近年数ある作品ごとに三成像が変化し、今回もまた「豊臣兄弟!」でどういう描かれ方をするのか、僕自身凄すごく楽しみです。秀吉のために最後まで戦い抜いた三成と共に「豊臣兄弟!」を最後まで戦い抜けるよう一心同体で頑張ります!!

――三成にゆかりの深い、京都の皆さんに向けてメッセージをいただけると幸いです。

 「大義を思うものは、命を大切にするものだ」

 京都で処刑される直前に三成が残したこの言葉が、すごく印象的です。最期まで自分の信念を貫き通す三成の人間性と、豊臣家のために生涯をささげる忠義心、様々な発想を持つ天才ぶりを自分なりに精一杯表現したいと思いますので、最後まで見守っていただけたら嬉しいです。

■斎藤龍興役/濱田龍臣

――オーディションを経て、斎藤龍興役のオファーを受けたときの率直なお気持ちをお願いします。

 「龍馬伝」以来、大河ドラマにまた出演出来る機会を頂けたのがとても嬉しい限りです。

――龍興を演じるにあたっての意気込みをお願いします。

 織田勢から見ると敵、となるとは思いますが、覚悟と信念を持った、視聴者の皆様の心に残るようなお芝居をお届けしたいと思っています。

――龍興にゆかりの深い、岐阜(美濃)の皆さんに向けてメッセージをいただけると幸いです。

 斎藤道三の孫、そして美濃に密接に関わっている龍興役を本作にて、これぞ齋藤龍興!織田軍の相手として不足なし!と思っていただけるよう、龍興なりの覚悟や美濃への思い入れを抱え、精一杯演じて行きたいと思っています。

■プロデューサー 高橋優香子

 戦国時代を舞台に、波乱万丈のエンターテインメントとしてお届けする大河ドラマ「豊臣兄弟!」。本作の見どころの一つが、若い世代の活躍です。主人公をはじめ、まだ何者でもなかった若者たちが乱世の中で出会い、共に成長し、やがて歴史に名を残す人物となっていく。そうした世代のキャスティングを進めるにあたって、20〜30代の俳優さんたちを中心に大規模なオーディションを行いました。1600人以上のご応募をいただき、約400人とお会いした中から、今回は5名のキャストを発表します。

 藤堂高虎は、圧倒的な体格と雰囲気が印象的だった佳久創さん。石田三成は、繊細なお芝居が素晴らしかった松本怜生さん。難役でも的確に演じてくださる濱田龍臣さんには斎藤龍興をお願いし、年齢以上の落ち着きと妖艶さを見せてくれた井上和さんには茶々を。可憐かれんをながらに芯のある菅井友香さんには、まつを演じていただきます。

 彼らの若いエネルギーや輝きが劇中でどのように発揮されるのか、ぜひご期待いただけますと幸いです。どうぞ応援のほど、よろしくお願いいたします。

■デザイン/田中伽奈芽(NHK映像デザイン部)

 このロゴデザインは兄弟が共に築き上げた偉業、そして「陰の立役者」としての弟の重要性を強調する新たな視点を表しています。「!」は弟の存在に対する注目を示すシンボルとして使用しています。弟が隠れた力を持ち、世間の期待を超えて活躍する重要な役割を担っていることを強調するため「弟」に注意を向けロゴ全体に活気とインパクトを与えることを意識しました。

 築城に長けていた兄弟のイメージから石垣が積み重なっていく様子を文字の組み方に取り入れ、時間と努力を重ねた功績の象徴として用いています。またロゴの中に用いている石目模様は秀長の代表的な城、大和郡山城天守から取ったものです。下から上へと順に積み上げられた石垣が、農民から天下にはをい上がっていく豊臣家と重なるのではないかと考えました。

 このロゴが皆さんに親しみを持って記憶に残っていくことを願っております。
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