
熊本県在住の20代女性・Iさんは数年前、足の裏の腫瘍を治療中だった。
【プレイリスト】音声で聞く体験談
その頃は足の裏を地面につけることができず、外出時は松葉杖が頼り。
その日は家族の買い物中にコンビニのトイレを借りることになったのだが......。

コンビニでトイレを借りたら...(画像はイメージ)
<Iさんからのおたより>
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私の足の裏には、血管の腫瘍(血管腫)があります。
約4年前から2年前までで、計4回の治療を行いました。これは、治療後約1か月間は患部を使ってはいけないというもので、私は足の裏をつかずに生活しなくてはいけませんでした。
もちろん、外では松葉杖が必須で手放すことも出来ない状態。足がつけないので、松葉杖が足代わりです。
恐怖だったのはコンビニでした。
扉を開けることができなくて...
床が濡れていると滑るので、何度か滑って転けそうになったことがあります。治療に影響はなかったものの、何度か足をついてしまったこともあります。
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その日は、家族がコンビニで買い物をしており、私はその間にトイレをお借りすることになりました。
そのコンビニは、売り場からドアを開けて手洗い場に入り、そこからもう一つドアを開けてトイレに入る構造。
入るときはよかったのですが、出る時、売り場と手洗い場の区切りの扉が開けられなくて......。
トイレ付近は特に床が濡れていることが多いのもあって、松葉杖からも手が離せず困っていたのですが、トイレのすぐ横にあったATMを操作していた若い男性がすかさず扉を開けて、私が出るまで押さえていてくれました。

トイレ横のATMを使っていた男性が...(画像はイメージ)
助けを求める家族がいなくてオロオロしており、恥ずかしいやら嬉しいやら......で、その時にはハッキリ言えませんでしたが、本当に感謝しています。
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もしもあの時、扉を押さえて下さっていなかったら、また転けたり、治療後に影響が出ていたかもしれません。
本当にありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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