横田めぐみさんの早期帰国を祈り、桜を植樹する同級生ら=10日午後、新潟市 北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=拉致当時(13)=の同級生らが10日、めぐみさんとの再会を願い、母校の新潟市立寄居中学校に桜の木を寄贈した。「横田めぐみさんとの再会を誓う同級生の会」代表の池田正樹さん(60)は「あしたにでも帰ってきてほしい。めぐみさんと早紀江お母さんが抱き合ってほしい」と語った。
めぐみさんの父、滋さんは1977年4月10日、同校の桜の前に立つめぐみさんを写真に収めた。ただ当時、花を咲かせていた桜の中には樹齢を重ねて衰えた木もある。そこで同級生らが一日も早い拉致問題の解決とめぐみさんの帰国を祈り、桜を寄贈することを決めた。
10日は、横田家が家族5人そろって一緒にいてほしいという願いを込め、同校の敷地内に桜の苗木5本を植樹した。その後、池田さんはめぐみさんの母、早紀江さん(89)に電話で報告。早紀江さんは「めぐみちゃんも元気で帰ってきて桜の花を眺めることができるように、日本政府は命懸けで拉致被害者を取り返してほしい」と話した。