
昔はコアなアイドル好きだけが、小さなライブハウスなどで活動している地下アイドル目当ての“地下通い”をしていたのに、平成後期から地下ドル、地下芸人、地下バンドといったインディーズシーンのファンが続々と増えました。今では地下と呼べないほどの月収を手にする演者も多く、「下手すると地上より稼げるのではないか?」なんて噂が立つほどです。
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そんな地下アイドルの食い扶持は主にチェキですが、実はそれ以外にも稼ぐ手段をいくつも用意しています。題して地下アイドルの収入3種の神器といえば、この3つです。
・チェキ販売(ファンとのツーショットチェキ写真の撮影)
・配信(ツイキャスやTikTokライブ)
・コンカフェ出勤(メイドカフェやコスプレバーなどのコンセプトカフェへの出勤)
地下ドルは別名「ライブアイドル」と呼ばれるため、公演がなければ何も始まりません。ライブをして終演後の物販ブースで撮影会をおこない、チェキを売って収入を得ます。
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なぜチェキを販売するのかというと、彼女たちは大手事務所に所属するメジャーシーンのアイドルとは違い、ステージに立っても出演料が発生しないからです。仮に事務所からお手当が用意されていたとしても微々たるもの。撮影会をしなければタダ働きで帰る羽目になりますから、演者は1枚でも多くファンにチェキを買ってもらわねばなりません。
だいたいチェキは2ショット1枚1500〜3000円で販売され、手取りは3割〜5割と事務所によって異なります。1枚しか売れなければただの地獄ですが、仮に推してくれるオタクが1人しかおらずとも、その人が300枚買ってくれたらその日の手取りはウハウハでしょう。
チェキは一種の“アイドルドリーム”を掴む可能性を秘めるため、地下ドルには絶対に欠かせないアイテムです。
ただ、チェキの枚数を積んでくれるオタクがいるならライブだけで生活できますが、現実はそう甘くありません。地下ドルは出演イベントが多く、下手すると週に何度も公演があるため、すべての公演に通うファンは限られてしまいます。「土日は客を呼べるけど、平日は動員が悲惨」なんてグループも珍しくはないため、収入の不足分を配信やコンカフェ出勤で補うのがよくあるやり方です。
配信なら遠方のファンが投げ銭で応援してくれるかもしれませんし、新たなファンを掴むきっかけにもなります。無料視聴のインスタライブよりも、収益を得られるツイキャスやTikTokライブ、ライブ配信専用アプリを使用することがほとんどです。
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またコンカフェ出勤は地下ドルにとって、大きな収入を得るチャンスです。ライブ後の特典会では話す時間が限られますから、じっくりと対面で話したいファンはお店へ足を運びます。ここでシャンパンが入れば普段のライブでは鳴かず飛ばずでも、不足分を埋められるでしょう。今は本業がアイドルでありながら、メインの収入源がコンカフェという演者さんも少なくはありません。
地下ドルで月収100万円以上を手にするなら、先ほど紹介した三種の神器をフル活用するか、グループの売れっ子を目指すかのどちらかが必須条件です。ぶっちゃけると地下界隈はずば抜けたルックスやパフォーマンスよりも、チェキを撮る際の対応など「接触系」がうまい演者が売れやすいため、ファンも対応が良い人を求める傾向が強いとか。
競争率は高いけれど、一獲千金を狙えるのがアイドルビジネスです。ブームが去った後の怖さも否めないですがアイドル自体命が短い職業ですから、みんな稼げるうちに稼ぐという考えを持つのでしょう。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。
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