
今やビジネスシーンでパソコンスキルは必須。WordやExcelといった基本的なソフトを知らない人は少数派だろう。ましてや経営層ともなれば、最低限のITリテラシーは持っていて当然……と思いきや、現実はそうとも限らないようだ。
販売の仕事をしている40代女性(長野県)から寄せられたのは、「50歳の社長兼店長」に関するエピソードだ。令和の時代とは思えないほどのデジタル音痴ぶりだという。(文:天音琴葉)
WordやExcelの存在すら知らない?
新店舗オープンの案内ハガキについて社長とやり取りしたときのこと。
「内容はこれでいいかと私に聞いてきたので、これはWordかExcelで作ったのですかと社長兼店長に聞いたら、『パソコンで作った』と言った」
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まあ、パソコンで作ったのは間違いないだろう。女性は食い下がった。
「パソコンで作ったのはわかりますが、WordかExcelどっちですかと再度聞いたら、『パーソナルコンピューターで作った』と言われ」
絶句したに違いない。社長はWordやExcelというソフトの存在自体を認識していなかったのだ。店舗では注文や日報などで毎日パソコンを使用しているにもかかわらず、だ。
「この令和の時代に50才の社長兼店長がWordもExcelの存在すら知らないことに、この上司はダメだと思った」
このあと女性はさらなる衝撃を受けたのだった。
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「スマホじゃない、Y!mobileだ」発言も
社長のデジタルへの疎さはこれだけではなかった。
「店長がスマホに変えたのでスマホに変えたんですねと言ったら、スマホじゃない、Y!mobileに変えたと言われ」
スマートフォンというカテゴリ自体を理解していない様子。「デジタル音痴もここまでくると時代錯誤過ぎて言葉を失った」と女性は続けた。
そして、問題なのは単にITに疎いというだけではない。女性によると、この社長は「案の定デジタルに限らず全てが上書きされていない」という。その結果、
「昭和時代の働き方を押し付けたり、根性論などが多く、労基法違反やコンプラ意識の欠如やパワハラも正当化していたりして、最低の上司だった」
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と、職場の環境はかなり劣悪だったようだ。
幸か不幸か、職場には社長より年上ながらITスキルも理解もある「次席」が存在した。その結果、社長の年齢の問題ではなく「社長個人の問題だと気付いた」そう。
基本的なIT用語すら通じない社長。それが会社のトップである現状に、女性は「この会社ヤバいと思った」と、強い危機感を募らせている様子だ。
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