
4月13日にいよいよ開幕する大阪万博。“未来の技術と文化”が集結する場として注目される中、大きな関心が寄せられているのが“食”だ。しかし、会場に設置されるフードコートが“有料”になると発表され、ネット上では賛否の声が飛び交っている。
無料エリアは「立ち食い」
「今回、話題となっているのは『大阪のれんめぐり〜食と祭EXPO〜』という飲食ブースです。敷地面積約2000平方メートルで、会場内最大規模となる『サステナブルフードコート』内に設けられる予定。
ロボット配膳やコンシェルジュの導入など、“ロボットと人が協働する未来社会”をテーマにした、近未来的な空間が演出されるといいます。また、『大阪新世界元祖串かつだるま』や『どうとんぼり神座』、『たこ家道頓堀くくる』など、大阪を代表する12の飲食店の出店が発表されています」(全国紙社会部記者)
このフードコート内に1000席ほど設置される予定の飲食スペースのうち、約半分が有料となる見込み。料金は、1席につき50分で550円。無料エリアも設けられるが、その利用は“立ち食い”が前提となるようだ。
この“フードコート有料化”という新たな試みに対し、ネット上ではさまざまな意見が上がっている。
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「売上作るのに必死だな」
《場所取りとかで混雑しちゃうからそれも飲食代の一部として受け入れればよい》
《いろんな国の人が来るし、文化の違いもルールでカバーできるから、有料のルールは良いと思う》
《食事が終わってもどかない人もいるし、フードコートの有料化はいい取り組み》
といった肯定的な声がある一方で、
《フードコートまで時間指定って、そんなに計画通りに席をどくとは思えない》
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《金のことばっかり考えている感じがする》
《万博は予算オーバーしまくって、またさらに参加者からお金とるんだ》
など、否定的な声も目立つ。
「大阪万博の前売り券は、3月17日時点で1021万枚を突破し、愛知万博の939万枚を上回ったそう。ただし、3月25日の『集英社オンライン』によれば、企業の購入分や修学旅行などの団体旅行が大部分を占めており、一般客の集客は依然として苦戦を強いられているようです」(前出・社会部記者)
また、2月18日には大阪府と大阪市の万博での負担額が1348億2000万円に上ることが発表された。こうした背景から、フードコートの有料化にも《売上作るのに必死だな》《赤字になったら批判は免れないもんね》と、厳しい視線が向けられているのも事実だ。
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さらに、国際博覧会として初めての試みとなる“全面キャッシュレス”の導入も話題に。現金が一切使えないという仕組みには、戸惑いの声も多く、こちらも賛否が分かれている。
何かと新しい挑戦が目立つ今回の大阪万博。運営の意図がしっかりと来場者に伝わるかどうかが、成功のカギを握りそうだ。賛否入り混じる中での開幕、その成果に注目が集まる。