「その言葉が自分を突き動かしたのは間違いない」鈴木亮平が明かす、母からもらった大切な言葉【インタビュー】

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2025年04月11日 11:11  web女性自身

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家族愛というものがより鮮明に浮かび上がるような物語です」4月25日公開の主演映画をそう表現する鈴木亮平(42)。そんな鈴木にも母からもらった忘れられない言葉があるという。



「現代では少なくなった人情話にファンタジー要素が加わったことで、人と人との絆の大切さや家族愛というものがより鮮明に浮かび上がるような物語です。自分の大事な人を思い浮かべながら見ていただけたらうれしいです」



映画『花まんま』では、両親を早くに亡くし、大阪の下町で暮らしながら男手ひとつで妹を育ててきた兄・俊樹を演じた鈴木。妹・フミ子役の有村架純(32)とは、兄妹の歴史が見えるような関係性をともに作ることができたと振り返る。



「有村さんも僕も関西弁がネイティブの言葉。特に意識しなくても自然な会話のリズムが生まれ、兄妹感が出せたのではないかなと思います。俊樹に対して塩対応なフミ子をリアルに演じられていて、それが心地よかったです」



現場スタッフによると、台本にないセリフがアドリブで飛び交うこともあったというが、「アドリブをした記憶がない」と鈴木。



「感情の流れに任せて言葉が出るような感じで、正直、セリフかそうじゃないかは考えていませんでした。僕自身、“役になりきる”ではなく“生きる”ということを目指しています。この作品は、セリフを完璧に入れていくよりも余白があったほうが現場で自由に生きられると思いました」



フミ子の結婚披露宴のスピーチで、元の台本には書かれていなかった兄妹のエピソードを自ら提案したのも、現場であふれ出てくるものを大事にしたいという思いからだ。



「関西人の気質として、しんみりするような場面でも、『あかん、おもろくせな!』と考えるところがあるので、俊樹として台本を読んだときに素直すぎるんじゃないかと思ったんです。それで、スピーチは自分でも考えたいと監督と脚本家に伝えたら、僕の気持ちをくんでくださって。本当に幸せな現場でした」



亡き父の言葉を胸に刻んで生きてきた俊樹だが、鈴木自身も人生の指針となった言葉がある。



「母の言葉で“自己責任”。18歳以降の人生を切り開くのは自分の責任だと教わりました。俳優をやりたいと思ったときも、その言葉が自分を突き動かしたのは間違いないですね」



兄妹の絆と妹の不思議な秘密がつないだ縁が紡ぐ物語は、大切な人に贈る小さな花のお弁当「花まんま」によって大団円を迎える。



「感動させるだけでは終わりません。身近な人を亡くした悲しみや痛み、そして命と記憶が次の世代にどう受け継がれていくかも描かれています。自分が大事なものを、この作品を通して再認識していただけるといいなと思います」



【INFORMATION】


映画『花まんま』


4月25日全国公開。大阪の下町で暮らす2人きりの兄妹、俊樹とフミ子。俊樹は亡き父と交わした約束を胸に、兄としてフミ子を守り続けてきた。フミ子の結婚が決まり、やっと肩の荷が下りるはずだったが、遠い昔に封印したはずのフミ子の〈秘密〉が今になって蘇り……。



スタイリング:丸山晃
ヘアメーク:Kaco(ADDICT_CASE)
衣装協力:ポロシャツ(ジョン スメドレー/リーミルズ エージェンシー)、靴(ジョンロブ/ジョン ロブ ジャパン)

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