岩屋毅外相=4日、ブリュッセル(EPA時事) 岩屋毅外相は、米ニューヨークで28日から開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第3回準備委員会に出席する方向で調整に入った。日本の外相が参加するのは2018年4月以来、7年ぶり。NPT重視の姿勢を国際社会に示す狙いがある。政府関係者が11日、明らかにした。
今回の準備委は、26年の再検討会議に向けた詰めの協議の場となる。岩屋氏は一般討論演説を行い、核軍縮・廃絶への決意を改めてアピールしたい考えだ。
政府は先に、ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が求めた3月の核兵器禁止条約第3回締約国会議へのオブザーバー参加を見送った。その際、岩屋氏は「国際的な核軍縮はNPTの下で進めていくことが望ましい」と述べていた。
岩屋氏は11日の記者会見で「国際的な核軍縮、不拡散の礎であるNPT体制の維持・強化は今まで以上に重要だ。充実した成果を挙げられるように尽力したい」と語った。