
傷付いた蜘蛛を保護した男性の一連の投稿がSNS上で大きな注目を集めている。
「満身創痍の傷痍軍人を発見、収容してきました 去年の4本足を超える3本足。ウチに来たからにはもう安心、しっかり治しましょうね〜」とその模様を動画で紹介したのは蜘蛛の研究家でYouTubeチャンネル「アシダカ本舗」を運営するくもじろーさん(@Hunts_Manjirou)。
8本の足のうち5本を失ってしまったこの蜘蛛。蜘蛛には狩りバチやムカデ、ヤモリなど様々な天敵がおり、また共食いをすることもあるためその被害にあったのではないかということだが、はたしてこの蜘蛛は生き抜くことができるのだろうか?
くもじろーさんにお話を聞いた。
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ーーこの蜘蛛を保護された経緯は?
くもじろー:よく生き物を見に行く公園にはアシダカグモがたくさん生息しており、定期的に観察をしています。今回たまたま脚が5本も欠損していた幼体のアシダカグモを見つけました。これだけ脚が取れていたので移動はかなり大変そうでしたが元気はありそうだったので、連れ帰って回復させることにしました。
ーーどんな飼育をしたのでしょうか?
くもじろー:基本的には健康なクモと同じく、エサやりと給水です。これだけ脚が取れていると大きいエサを捕まえることは難しいので、小さめのエサをこまめに与えるようにします。あとはストレスを与えないようになるべく静かで暖かいところに置いておくくらいですね。
ーーその後の蜘蛛の体調をお聞かせください。
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くもじろー:レッドローチというエサ用ゴキブリの小さいやつを食べてくれているので、体調には問題はなさそうです。クモは成熟するまで脱皮を繰り返しますが、この時に脚が再生するので次回の脱皮で回復すると思っています。今回のクモは大きさ的にまだ4〜5回は脱皮を残しているので、十分に回復のチャンスはありそうです。
ーー投稿に大きな反響がありました。
くもじろー:過去にも脱皮のシーンを投稿すると「クモって脱皮するんですね。初めて知りました」という反応が多く、意外とクモが脱皮する事は知られていないのだな、と思いました。今回は特に多くの人の目に留まったようで、いつも以上にそのようなリプが多かったです。皆さんここかららどのように回復していくのか興味があるようです。
◇ ◇
SNSユーザー達から数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。なおこの蜘蛛は世界的サックスプレーヤー、デビッド・サンボーン氏にちなんで「デビッド君」と名付けられたそうだ。まだ脚は再生していないが、その後の様子もSNSでされているのでご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
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(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)