23年のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」で俳優デビューした黒崎煌代(くろさき・こうだい=22)の初主演映画「見はらし世代」(団塚唯我監督)が、世界3大映画祭の1つ、第78回カンヌ映画祭(5月13日開幕)監督週間に出品が決まった。主催するフランス監督協会が15日に発表した。監督週間は、カンヌ映画祭に併設して開催される独立部門。
黒崎は「感無量です。カンヌの地に、団塚唯我監督とこの作品と共に立てる事に興奮しています。私のキャリアを最初から近くで観ていてくれた団塚監督だからこそ100%の信頼をもって撮影に臨むことができました。映画を好きで本当に良かったです。『見はらし世代』がフランスをはじめ、世界中の皆さんに観ていただけるのが楽しみです!」とコメントした。
「見はらし世代」は、団塚唯我監督のオリジナル脚本による長編デビュー作。再開発が進む東京・渋谷を舞台に、母親の死と残された父親と息子の関係性を描く。黒崎は主人公蓮、父初を遠藤憲一。母由美子を井川遥、姉恵美を木竜麻生が演じる。俳優陣は、コメントを発表した。
遠藤憲一 団塚監督は俺が関わった映画で、今までで一番若い監督だと思う。私の半分も生きてないから、人生経験も私より少ないはずだが、演技指示はとても鋭くて深い。人間の考えや行動に対する演技指導は、倍以上生きている私が感銘を受けることばかりだ。みずみずしさと繊細さと深さが共存する現場だった。新しい才能に満ち溢れた作品になっているに違いない。
井川遥 団塚監督の演出を受け、感情の行方が幾重にも変化することに何度も驚きを感じていました。監督のピュアで、繊細な鋭い感性に触れ、呼応する時間がまだまだ終わらないで欲しいとすら思えたのでした。盛夏の撮影、そして半年後、冬編で再び集結しました。10年後を演じるにあたって半年という時間は役を成長させる大切な時間になりました。演じられたことに心から感謝しています。監督の若き豊かな才能が世界に広がっていくのが楽しみでなりません。
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木竜麻生 団塚監督、団塚組スタッフキャストの皆さん、関わっていただいた皆さん、カンヌ映画祭の監督週間選出、本当におめでとうございます。この作品のお話をいただいて、準備をして、撮影をして、どの時間も丁寧に、みんなが同じ目線で携わっているのを肌で感じることができて、素敵な時間を共有させてもらいました。家族という、普遍的だけれど、どの家族にもそれぞれの風景がある存在を、紡いでいく人たちへの愛おしさを感じました。寛容な心と素直な目線で作品を観ていただけることを願い、届いていくことを楽しみにしています。
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