2013年に90歳で亡くなった三國連太郎さんの「13回忌の会」が命日の14日、都内の角川大映スタジオで開かれ、俳優、映画関係者約400人が参列した。
長男の佐藤浩市(64)と、孫で佐藤の長男の寛一郎(28)が、三国さんと縁があった関係者を檀上に招き、思い出を語り合うスタイルで行われた。席上で、三國さんと佐藤が俳優として本格初共演した96年の映画「美味しんぼ」(森崎東監督)でヒロインを演じた羽田美智子(56)が、当時も広く報じられた父子の確執は感じなかったと秘話を明かした。
佐藤が5歳の時に三國さんが母と離婚し、父子の間には確執が続いたとされた。佐藤が20歳で俳優デビューする前に報告した際も、返ってきた言葉は「あっ、そう」だけだった。「美味しんぼ」では、三國さんが佐藤を指名して共演が実現したが、演じた海原雄山と山岡士郎父子も深い確執がある実際の親子関係を地でいくような役で、96年2月の会見でも握手しなかったことが大きく報じられた。
羽田は撮影現場で三國さんが「息子がお世話になりますね。うちは、ちょっと普通の家庭とは違うんで、息子にはふびんな思いをさせた」と口にしたと明かした。さらに「浩市さんが芝居する姿を見えないところで、ずっと確認している姿を目撃しました」と振り返り「普通の、本当に愛し合っている親子にしか見えなかった。確執は全然、感じなかった」と語った。
佐藤も「わだかまり…実際に皆さんが言うような、確執はなかった」と明かした。寛一郎は「三國さんに恥ずかしくない作品を残していければと」と誓った。【村上幸将】
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◆主な参列者 小林薫(73)渡辺えり(70)浅田美代子(69)吉岡秀隆(54)朝原雄三監督(60)永瀬正敏(58)羽田美智子(56)石橋蓮司(83)北大路欣也(82)(登壇順)
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