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大阪府八尾市の集合住宅で2月、コンクリート詰めにされた女児の遺体が見つかった。親族から暴行を振るわれて死亡した後、約18年間も亡きがらは隠されていた。
岩本玲奈さん。6歳の頃に叔父の飯森憲幸被告(41)=傷害致死罪などで起訴=から、しつけと称して激しい暴力を振るわれたとされる。泣きじゃくり、翌朝に冷たくなっていた玲奈さんは衣装ケースに入れられ、コンクリートで固められた。
母親とともに八尾市内の祖父宅で暮らしていた玲奈さんだが、2006年秋に被告の家に預けられた。母が家を空け、祖父も面倒をみきれないと訴えたのが理由だった。
実はこの2年ほど前、玲奈さんは住民票が抹消され、行政や学校などの公的機関が所在をつかめない「消えた子」になっていた。
住民票を削除したのは、市民へさまざまな住民サービスを提供する八尾市だ。
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しかし親族からのある訴えをきっかけに市は「職権消除」という手続きを進めた。
玲奈さんは市内にいないことにされた。【斉藤朋恵、大坪菜々美】
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