連合、立・国と政策合意＝参院選協力、先行き不透明

　連合は１７日、支援する立憲民主、国民民主両党と基本政策で合意した。ただ、両党で意見の隔たりの大きい憲法などは「玉虫色」の表現となった。連合は両党に夏の参院選での候補者調整を求めているが、具体的な選挙協力につながるかは不透明だ。

　基本政策は憲法、外交・安全保障、経済、エネルギー、多様性の５本柱。憲法については「国会における論議には積極的に参加し、議論を尽くしていく」と記すにとどめた。

　エネルギーに関しては原発政策には触れず、「客観的なデータに基づき現実的な議論を行う」などとした。両党で温度差のある選択的夫婦別姓制度についても明記しなかった。

　連合の芳野友子会長は記者会見で、「選挙に向かうに当たり一歩前進だ。非常によかった」と強調。立民の野田佳彦代表も東京都内で記者団に「大きな前進だ。国会での連携や選挙区調整も含めて生かしていきたい」と語った。