東京電力福島第1原発2号機で、溶け落ちた核燃料(デブリ)をつかんだ回収装置(写真右上)(同社提供) 東京電力は17日、福島第1原発事故で溶け落ちた2号機の核燃料(デブリ)の2回目の試験的取り出し作業で、少量のデブリを回収装置の先端部分でつかんだと発表した。1回目よりも原子炉格納容器の中心部に近い場所で採取できたという。順調に進めば、来週中にも回収できる見通し。
東電によると、午前9時20分ごろから作業を開始。「テレスコ式」と呼ばれる釣りざお状の回収装置を格納容器の底部に下ろし、同10時50分ごろに装置先端にある爪のような器具でデブリをつかんだ。デブリは黄色っぽい部分が見られ、大きさは7ミリ以下と推測される。
18日以降は回収装置を格納容器の外に出し、デブリを運搬用の容器に収納する。回収後は日本原子力研究開発機構の施設で詳しく分析する。