記者会見する鈴木馨祐法相=18日午前、国会内 鈴木馨祐法相は18日の記者会見で、有罪が確定した裁判をやり直す再審制度の見直し論議に当たる法制審議会(法相の諮問機関)部会の初会合を21日に開くと発表した。委員14人も公表。1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件を巡り、無罪が確定した袴田巌さんの再審開始を決定した村山浩昭元判事らが選ばれた。
村山氏は現在弁護士。2014年に静岡地裁の裁判長として再審開始を認め、袴田さんの刑と拘置の執行を停止する決定を下した。再審関係法制の改正を訴えてきた鴨志田祐美弁護士も選任された。
部会の委員には他に、川出敏裕東大大学院教授(刑事法)、法務省の森本宏刑事局長らが入った。
法相は会見で「再審制度について幅広い観点から検討を行うのに適した方々だ」と述べた。

閣議に臨む石破茂首相(中央)ら=18日午前、首相官邸